「本当の恐怖は最後にやってくる」アス M.Kotaroさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の恐怖は最後にやってくる
「私たち」がけっきょく何者だったのかという理由は,奇想天外で荒唐無稽とも言える。突拍子がなさすぎて興をそがれる可能性もなくはない。しかし「最後の最後の,そのまた最後」で描かれる衝撃のシーンを目の当たりにすれば,一瞬「えっ!?」と固まった後に理解が追いついた途端,「まさかそんな!」と開いた口がふさがらなくなること間違いなし。語りによる説明がなく,意味深なカットの連続で驚愕の真実を物語るこのラストには,一級品の恐怖が宿っていると思う。
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