「不気味過ぎる」アス nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
不気味過ぎる
クリックして本文を読む
もう一人の自分が襲ってくるということで、自分の存在証明の不安定さなどを描いた心理ホラーかと思っていましたが、予想に反してアグレッシブなホラーでした。
もう一人の自分達の正体の設定などは、ざっくりしていて微妙な感じがしましたが。
あの地下施設の食料や衣類などどうやって流通しているのかとか、行動が操られていると言いながら襲撃の準備はどうやってできたのかとか。
伏線の回収などは成る程と思わされる部分もありました。
分身達は言葉が話せないらしいのに、主人公の分身だけ何故話せるのかとか思っていましたが、そういうことかと。
不穏な空気感、適度に挟まれるブラックな笑い、シュール過ぎてインパクトに残る場面、襲う側と襲われる側の主人公の二役演技、などは良かったと思います。
地下の遊園地の描写は、駕籠真太郎の漫画みたいだなと、不気味過ぎる笑いで印象に残ってしまいました。
後で解説サイトを見たところ、地上と地下は富裕層と貧困層の分断を示唆しているなどとあり、成る程と思いましたが、聖書やアメリカの知識がもっとあればもっと面白く観れたかも知れません。
コメントする