ヒックとドラゴン 聖地への冒険のレビュー・感想・評価
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真の共存とは何か
私の中で唯一1話の時に感じたモヤが、ドラゴンを相棒と呼びつつもペットという表現で終わったこと。
相棒とは対等じゃないのか。
ペットということは、人間が上でドラゴンが下に見ている表れじゃないのか。
そうモヤモヤした思いがあったからこそ、この完結編でのヒックの決断には拍手を送りたかった。これでこそ相棒で、これでこそ共存なんだ。
それはとても寂しくて悲しい決断だとしても、自分の利益や感情よりも、大切な相手の幸せを願うことこそが、真の共存なんだと思った。
今回はいつもとは違うトゥースの可愛いらしいところがたくさん見ることができたし、最後の方にはトゥースの子供たちまで出てきて、それがまたエグいほど可愛い…。白黒にしたセンス最高すぎる。
ひとつ苦言を上げるなら、今回の敵が微妙すぎたこと。まだ2のドラゴの方が軸のある敵だった気がする。ただドラゴンを皆殺しにしたいハンターってなんだよ。
完結編でアクションが無いのは盛り上がりに欠けるからというのもわかるが、もう少し別の敵はいなかったのかねとは思った。
でもそんな苦言があったとしても、とても美しく大満足な完結編だった。
1.2.3を通してこんなに満足させてくれる作品はなかなか無いので、多くの人に『ヒックとドラゴン』を見てほしい!
映画館で見たかったー!!
見事な結末
常にほろ苦い勝利と成長を描いてきたこのシリーズだが、最終作である本作のほろ苦さは格別だ。ドラゴンと人間の共生というテーマへの決着のつけ方として、とても納得できる結末だったし、その結末が大人になるとはどういうことかを描いていて、ヒックの成長物語の結末としても大変素晴らしい。
前2作では、主にヒックの成長が描かれたが、今作では相棒のドラゴン、ヒックの成長物語にもなっている。愛するドラゴンと出会い、不器用な愛の表明を経て、ヒックもまた大人になっていくのだ。セリフなしで描かれるドラゴン同士の求愛シーンは本作一番の見所、動きもライティングで見事で見惚れるほど美しいシーンだ。
本作のライティングは大変素晴らしい。炎のゆらめきも光の反射もほとんど現実世界のものかと見紛うレベル。飛翔シーンも相変わらず爽快感満載。米国の3DCGアニメーション映画でも格別の出来栄えのシリーズとなった。
【”ヒックとトゥースの夫々の恋。そして聖地へ。”クレシッダ・コーウェルのファンタジーアドベンチャーの世界観を見事に表した第三弾。このシリーズが発するメッセージは現代でも十二分に通用するのである。】
■ドラゴンたちと人間たちが共存の道を選び、平和になったバーク島。だがドラゴンが増え続けたことで、島に納まりきらなくなってしまう。
亡き父ストイックの跡を継いで若きリーダーに成長したヒックは、ドラゴンたちと共に、新天地を目指して島を旅立つ決意をする。
◆感想
・ファンタジーアドベンチャーには、名作が多いのはご承知の通りだが、クレシッダ・コーウェルの原作をアニメ化した今作シリーズもその中に入るだろう。
・この三部作では、心優しき少年ヒックが、バイキングの父を持ちながら、ドラゴンを倒す事に対する葛藤と、その果てに共存共栄する様が、シリーズを貫いて描かれている。
・そして、その中でヒックは心も身体も成長し、幼馴染のアスティとごく自然に恋に落ち、家庭を持つ様が、美しいアニメーションで描かれている。
・それは、トゥースも同様である。
<このシリーズでは、恐れ、憎み合っていた人間とドラゴンの共生に至る様が、美しいアニメーションで描かれている。
そこでは、生物の尊さや異種と戦う事の愚かさが描かれており、それは現代でも十二分に通用すると私は思うのである。>
思いやりのない侵略者に好きにさせない
大画面向きです。
Huluの配信、日本語吹替を鑑賞しました。
このシリーズは、どことなく政治的な内容を匂わせます。そして、隠されている真実というテーマを感じます。
「国民の, 国民による, 国民のための政治」を再開したアメリカが、このコンテンツを今こそ復活させるべきだと判断したのだろうと分析します。
今作は『ヒックとドラゴン』の完結編で、難しい問題も鮮やかに解決して、鑑賞後のカタルシスは最高でした。
映像もとても素晴らしく、感動的です。
今上映中の実写版も3部作を予定している(らしい)ので、IMAXカメラ撮影と最新のVFXで制作した3(『 聖地への冒険』)の実写版を早く観たいです。その前に2がありますが、次の実写版は2と3をくっつけて合計3時間でやれないものでしょうか。まあ、どのみち再び4DXで、トゥースに乗った氣分を味わいに行きます。
プロットも好きですし、ロマンがあって最高でした。
初見殺し
トゥース
これでお別れ?納得と少しの感傷
個人的には、やっぱり最初のオリジナルが好きだけど、この映画に文句つけるのはよっぽどの頑固者かドラゴン嫌いの人ぐらいか。
あらゆる角度から見て、隙がない造りになっていて、たとえば誰かに映画のおすすめをする時にも安心してしゃべれる。なおかつ、ディズニーじゃないのでちょっと傍流というか、「意外と知られてないけど、こんな面白い映画があるのよ」みたいな話題にもなる。レビューも、これほど好意的なコメントが寄せられているとは、予想もしていなかった。見た人の数が少ない分、辛口コメントも少ないということか。
あえて文句を言わせてもらえば、ヒックもトゥースも成長していて、まわりとの距離感や、役割が変わっているという変化を受け入れることが嫌だということ。落ちこぼれの男の子が、同じく飛べなくなったドラゴンと絆を結び、世界を変えていくというテーマが、思い入れのポイントだった。ところが今作ではすでにヒックは王様になっており、民衆の生殺与奪を考える責任を負わされている。もちろんその部分は軽めに描写してあるだけで、新天地を目指す方針を打ち出したときに、強いリーダーシップを発揮するための方便だ。
本当にそんな王がいたら、民族はすぐに滅亡してしまうし、ドラゴンという最強の武力を持つ村が、世界を征服してしまうのは歴史的に見て必然だろう。軍を組織して、他国を侵略していくことこそが、本当のリアル。もちろんこのシリーズにふさわしいストーリーとは言えない。
たとえばヒックの親戚のドラゴン嫌いの少女とか、仲良しで体の不自由な男の子とかが主人公なら、もっとストーリーに感情移入できたかもしれない。ヒックがあまりにも優等生すぎて、自分から見て随分遠い存在になってしまったな。なんて感傷に浸ってしまった。ドラゴンとバイキングという、ファンタジーな設定が係っているだけに、現実離れした路線を引っ張る物語はより身近で深刻なものがふさわしかったはずだ。
シリーズの流れで言えば、落ちこぼれが周囲から認められるストーリーに独自の世界観を打ち出した一作目。そこからの続きを描き、父親越えという難しいテーマに向き合った続編。(予定されていた劇場公開が中止になったのは残念でならない)ドラゴンの世界観も膨れ上がり、テレビシリーズも好評で着実に広がっていった。どうやらこれでお別れになりそうだ。それにふさわしい作品になったと思う。
平和に暮らすバーク島にまさかの危機が!!
ヒックのチカラでドラゴンと仲間になったバイキングたち。
ドラゴの背に乗り、大空を羽ばたいてのんびり暮らしていました。
そんなある日、遠出をしたヒックは、はじめての島を発見します。
そこには巨大なドラゴンを操る凶暴なドラゴと言う悪党がいた。
そしてその前に・・・死んだとばかり思っていた母親とヒックは再会するのでした。
一作目は父親との確執・・・出来損ないと思われていたヒックが、
………………………………………なんとドラゴン乗りとなり、共生する道を開いた。
この続編では母親との出会いが描かれています。
母親が父親を見捨てた理由・・・それも好戦的な夫を批判してのことだったのです。
前作に続いて、《大切なモノを失うヒック》・・試練は続きますね。
それにしても、トゥース。
《トゥースはドラゴの魔の手に掛かり大変な事態を招いてしまう》
ここが、クライマックス。
ドラゴンの住む島は、無数にあって、悪い人間に支配されて戦争のの道具にされているドラゴン。洗脳されて言いなりになるドラゴンが哀しい。
だからヒックのような平和主義的リーダーが大事なのですね。
世界中に《考えの違う人間の住む人間界》・・
核や武器で脅して言いなりにさせる。武器イコール、ドラゴンです。
地球と同じ構図ですね。
それにしても映像が美しく、前作よりドラゴンの数が3倍くらいになった感じです。
ドラゴンに乗って大空を羽ばたくヒックたちやドラゴンを、無心で楽しみました。
ラスト・・・やはりトゥースはドラゴンの王者ですね、
強かった!!
ビターエンド
昨日、万葉の湯劇場にて。吹替版鑑賞。 シリーズ物なのね、どれもすご...
ヒックの成長譚
1作目から続く幼なじみたちのキャラクターが成長したのかしてないのか解らない粗暴さ、幼稚さを残していて、「もうちょい成長するだろ?」とは思う。
比して映像はレベルアップを続けており、滑らかに繊細に進化している。
物語もヒックたちの成長とともに歴史も作られていくのは上手く作っていると思う。
策士のグリメルは中々嫌らしい強敵で変革を願う若者と従来の在り方を望む者たちの対比は、現実社会でも同様だ。
「ヒックとドラゴン」を観てきた観客も時間を経て作品を見続けた事で感じる事もあると思う。
蜜月だったドラゴンと人間の関係が、甘い理想だけではないと言う答えも作品は示している。
この辺はディズニーとは違う展開を見せてくれるので嬉しい。
ただ恋愛ムードが広がっており、ヒックはアスティとイチャイチャ、可愛かったトゥースまでが青春真っ盛り…と独身者には目の毒である(笑)
会えばきっと好きになる。
中々時間取れず今更ながらのレビューになります、、、
2019年公開映画No.1はアベンジャーズで決まりかなあ〜なんて思ってたけど、最後の最後ででかいの来ましたな。
ずっと作品追ってる身としたら1.2公開されてなかっただけに今作の公開が決まっただけで大歓喜もんです。
字幕も吹き替えも観に行っちゃったもんね!
個性豊かなキャラクター、かわいすぎるドラゴン、綺麗すぎる映像美。
ここまで魅力溢れる映画はそうそうないでしょう。
滝壺のシーンなんて実写かと思いましたわよ。
映画の冒頭には過去作のおさらいがあり初めて見に行く人にも優しい設計でどこまで素敵なんだドリームワークス!!
会えばきっと好きになる、ほんとこのキャッチコピー通りです。
もちろん元々知ってる人たちへのサービスもたっぷり。
過去作のあのシーンに似せてきてるなあって思うシーンがあったり、アニメシリーズに出てきたドラゴンがちょいちょい出てきたり、何より主人公勢の成長の集大成が見れたのがうれしすぎるっ、、、!
頼りない少年からバイキングの長になったヒック。
ヒックを支え続ける紅一点アスティ。
ついにドラゴンのパパさんになっちゃったフィッシュ。
キチガイにキチガイさが増し更にイカれに磨きがかかったラフとタフ。
とスノット(ごめん彼はそんな成長してなかった)
大きくなったら彼らを子供を自分の見るような目で見てましたよ。
新キャラグリメルもまあ狡猾な奴。
でもラフとの会話のくだりは笑っちゃった。
吹き替え担当してた松重豊もいい味出してたよ。
昼下がり一人定食食らってるサラリーマンもいいけどこういう役もたまにはいいのではと思っちゃったり。
1が出会い、2が成長、3で別れとバディムービーとしても完璧すぎる構成だったヒックとドラゴン、終わってしまうのが悲しすぎる、、、
と思いきや後日談の原題how to train your dragon home comingなるものがあるらしくそれも楽しみでござんす。
3の円盤出たら擦り切れて向こうが透けるまで見てやっかんなまじで。
素晴らしい着地!
いつも公開タイミングが悪く大作の陰に埋れてしまい日本ではなかなか注目され難い「ヒックとドラゴン」シリーズ。やっぱり1作目がダントツに大好きですが、本作も3作目にして完結編的立ち位置で、しっかりと着地してくれました。
最初はひ弱で自信のなかったヒックがたくましく独り立ちしていく姿、同時に成長するトゥース、頼もしくてユーモアたっぷりの仲間たち。登場人物皆が愛すべき個性を炸裂させているのも、この作品の魅力の一つです。
そして今回は映像の美しさ、飛翔シーンの爽快さがパワーアップしていたのも印象的。雲の中を自由に飛び回るナイト・ライトの両フューリーはとても生き生きしていて、見ていて楽しかった!
お話の結末もファンタジーとして素晴らしい解釈で、とても良かったと思います。
会うたびにもっと好きになる
近所の映画館、1日1回になっちゃったんだけど
一番大きいスクリーンでの上映にしてくれたの。
分かってらっしゃる…!
ありがとう!
本日で4度目の鑑賞。
何度見ても飽きるどころか新しい発見と感動があり、
映像、ストーリー、音楽、キャラクラーの表情や感情表現などなど
全てにおいて良くできてるなぁーーと感心します。
犬と猫の可愛いところを両方持ってるトゥースが大好きです。
今回はより人間ぽく表情豊かになっていて
期待とか不安とか口惜しさとか、くるくる変わる表情が
本当に生き生きしていて、激しく感情移入してしまいました。
最後にヒックを抱きしめる時のあの顔…
何度見ても泣けます。
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