「2まででよかったのに」ヒックとドラゴン 聖地への冒険 亀梨舞子さんの映画レビュー(感想・評価)
2まででよかったのに
ヒックとドラゴン1に小学生でどハマりして、2もレンタルで観て、最近になってEテレでやっているアニメシリーズにより愛が再燃し、3をやっと観た、2のヒックと同い年の私。
吹き替え陣がずっと変わらないのが嬉しすぎて、特典で付いている字幕のみの短編でもキャラの吹き替えが脳内再生余裕なぐらいこのシリーズが大好き。
再び1から観直して2のストイックの死で案の定号泣した挙句3を観て、急にあくび連発。
何だか、中途半端というか?主軸のストーリーがあまり見えない。今回の悪役グリメル?グリンメル?のあまり意味をなして無い感じ。前作のドラゴは色々な因縁というか、本当に最凶最悪な感じでラストも死んでいくところをヒックがストイックの仇として見送る感じが良かったのだが。
松重さんの吹き替えメッチャいいのに、結局何がしたかったのか?という。ふつうに弱いし、特に信念的なのが分からないまま死んでしもうたw
で展開として、人間と共存していくのは正しく無いんだよ的な。よくあるパターンですけど。
それの理由の一つとして、トゥースはナイトフューリー最後の個体だからいつか彼に寿命が来れば種族は絶滅するだろうし、だからこそドラゴンの聖地に暮らして反映していって欲しいという感じなのだろうけど。結局、あの白いドラゴンは同じ種族なのか違うのか?ライトフューリーと名付けていたけど、トゥースの種族でもメスだから白なのか?そのわりにプラズマの中を通っただけで透明になるという違う能力を持っているし、結局トゥースとの子供は謎のミックスになっていた。ならナイトフューリーじゃないんじゃん。と。純血のナイトフューリーは結局トゥースで途絶えるような?
で最後も、ドラゴンの聖地は誰にも見つからないのだから手放したんですよね。でも数年後にヒックたちは普通にたどり着いて、何やかやで再会してまた乗っちゃってる。w
最低でもそこだけはいらなかったんじゃ無いかな。ドラゴンたちが居たということを子供にも語り継ぎました、で、あれからトゥースたちはどうしているのかな。みたいなのでええやんと。二度と会えてないけど、でも何となくナイトフューリーの気配は感じている的な感じでいいんじゃ無ないか?どうせならそこまでこだわってくれよ。ドラゴンとは別れようって決断した意味。
それと同時に、ドラゴンと戦ってきた→ドラゴンと共存するという進化を遂げたバイキングたちは、この先何をして生きていくのかなあと。バーク島を失っても新しい島でそれ相応のすげえ発展を遂げれちゃうのもテキトー感が。。
こうなるなら続編は作らなきゃ良かったのにな…てのは沢山あるけど。ディズニーだがトイストーリー4とかアナ雪2とかマレフィセント2とか。。DWで3作目まで素晴らしい集大成を見せてくれたのってカンフーパンダぐらいです。
ヒックとドラゴンは、2で終わって良かった。2は、ストイックのことは悲しいけど、それこそが映画の展開って感じに言えるし、エレットの改心とか新しいタイプの敵にどう立ち向かうかという、良い点が沢山あるし。
確かに前作の最後でヴァルカの元からドラゴンを連れてきた結果、増えすぎて目立つから現実的に1年後にはこうなるだろうなという考えはあるかも知らんけど、そこを敢えて突っ込んで作っちゃったから、こうなったのか…
私は2か、むしろ1のあとのアニメシリーズの時代に依存していたかった。ドラゴンと人間は仲良くなりました!新しい島を探して冒険しながら、平和に暮らしています!という単純な感じで良いじゃあないか…
そんな感じで、トイストーリー4と同じぐらい無理やり作って無理やり終わらせた感のあるものでした。なんか残念。1は何度も観たし2も2回、アニメシリーズももう一周したいけど、これはまた観たいとは思わない。
でもヒックとドラゴンという作品、そのキャラクターたちは、ずっとずっと大好きです。