「ワイスピというよりはM:I」ワイルド・スピード スーパーコンボ オレさんの映画レビュー(感想・評価)
ワイスピというよりはM:I
殺人ウイルス「スノーフレーク」を利用し、人類の殲滅を目論む謎の組織「エティオン」に追われるMI6のエージェントのハッティ。
世界の破滅を防ぐべく招集された外交保安官のルークホブスと元MI6のエージェントでハッティの兄のデッカードショウの2人がいがみ合いながらもハッティの救出とウイルスの回収に挑む姿を描いたワイルドスピードシリーズ初のスピンオフ作品。
シリーズの人気を支える看板キャラクター、ルークホブスとデッカードショウのバディモノとして新たに生まれた新シリーズ。
歴代シリーズでもお馴染みのド派手なカーアクションは鳴りを潜め(全然潜めてない笑)、昨今のハリウッド映画最強のアクションハゲスター2強と売れっ子の新星デヴィッドリーチ監督の手腕により、カーアクション2割、殴る蹴る飛ぶ落ちるのバッキバキのアクション8割でホントにワイスピを観てるのか分からなくなるような仕上がりになっていた笑。
しかし主要キャストそれぞれの「ファミリー」にクローズアップした演出が多く、ある意味本家よりもその点は色濃く描かれていたかもしれない。
精神的な意味での「ファミリー」ではなく、まさしく肉親的意味での「ファミリー」が数多く登場し、今まで詳細に描かれていなかったホブスとデッカードの過去が明らかになっていくといった内容だった。
そういう意味ではワイスピユニバースというよりかはファミリーユニバースみたいな話だった笑。
逆に言えば上記の「ファミリー」という考え以外本家との接点があまりなく、スピンオフといいつうも別モノと感じさせる一方、完全にデヴィッドリーチ監督の悪ふざけで参戦した大スターライアンレイノルズが今後ワイスピユニバースに残留してくれるかが気になるところだ笑。
冒頭10分のノンクレ登場で心臓が跳ね上がったファンは多いと思う笑。
監督と演技のせいかどう見ても特殊メイクとマスク無しのデッドプールにしか見えず、早く戦ってくれと願わんばかりであった笑。
敵の黒幕の正体を明かさないなど完全にシリーズ化を狙った演出もあり、残り2、3作と噂されている本家に代わる看板シリーズになるかもしれない。
ワイスピというよりかは漢臭いM:I感が強かったので次作以降はワイスピDNAがもう少し色濃く出てくると本家との共通点も増して面白味が増しそう。