「ワイルドだね」ワイルド・スピード スーパーコンボ aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
ワイルドだね
ケンカしたくない俳優ランキングがあれば、ワンツーフィニッシュしそうな、ジェイソン・ステイサムと、ドウェイン・ジョンソンの2人が大暴れ。
もうそれだけで十分なのですが、今回はそれぞれの家族の物語が入ってしんみりするところも。もちろん、ベースは勧善懲悪で、仮面ライダーのショッカーみたいな悪の組織が悪いことを企む。今回の狙いは、人類を滅ぼす威力をもったウイルス。悪の組織は、別のテロ組織が持つウイルスの強奪を企むが、MI6の美人エージェント はつハッティ(バネッサ・カービー)がすんでのところで、それを奪って逃走する。悪の組織の罠により、ハッティはMI6からも追われることになり、さらには件の大男2人にも、追われる。
そこから始まる逃走劇だが、そこはもちろん闘争劇と化して街中をぶち壊す。大半がアクションシーンで、派手さは期待通りの内容だ。ポール・ウォーカー亡き後、「ワイルドスピード」は、カーアクションストーリーから離れ、世界征服を企む悪との戦いの物語になってしまった。「ワイルド・スピード」と1作目の邦題につけてしまった以上仕方ないのだけど、内容はワイルドだけどスピードではない。
シリーズ原題の「The Fast & The Furious」からもだいぶかけ離れた感じだが、まさか1作目の公開時に、続編がこんな方向になるとはわからないでしょうから、邦題付けるのも難しいですね。本作の原題のHobbs & Shawは、ベタだけどしっくり来るし、タイトルロゴも、ホットロッドっぽく決まってて気に入りました。
暑い夏に、暑苦しい男どもの闘いを、ビール片手に観るのもオツなものだ。