「予定調和すぎ」ジョン・ウィック パラベラム さんにん@㌦㌦さんの映画レビュー(感想・評価)
予定調和すぎ
前二作にはストーリーを構成する大義があり、駆け引きがあり、ジョン・ウィック個人の魅力もあり楽しめたが、今作は、狙われるから、逃げ、闘うという意味での大義はある?にしても、内容がそれだけ。最初から最後までこれでもかというような同じようなアクションの繰り返しで、正直単調で退屈。
アクションにしてもキアヌ・リーブスの身体能力と技術はさすがと思わせるも、ギリギリの勝負だったり、完全に追い込まれている場面でありながら勝っていたりで、あまりの予定調和的な展開の連続に、終盤は、カンフーかなんかの組手を見ているようで、これ映画?という感じ。闘いのとどめのシーンの残忍さも単調な闘いとのバランスをとるための演出に見えるほど。
キアヌ・リーブスが日本びいきで、相手がいきなり日本後話したり、日本刀・刀剣がでてきたりするのはサービスとしても、最後のガラスの間の闘いは、燃えよドラゴンの鏡の間のオマージュかと思える演出。だとすれば、日本ではないけどというオチ。日本刀も中国の刀剣にも見えるし。
あまりにジョン・ウィックを神格化しすぎで、それなら最初から首席とやらに挑めばいいじゃんという薄い内容で、印象に欠ける作品で終わってしまった。
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