劇場公開日 2019年10月4日

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「邪悪なあばれる君に笑っちゃうが……」ジョン・ウィック パラベラム zhiyangさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5邪悪なあばれる君に笑っちゃうが……

2019年10月5日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

アクションは相変わらず面白い。最初の古武器店?でのその場にあるものでお互い命を狙うアジア人との戦いが個人的に二番目に好き。一番はソフィアの犬×銃の犬銃戦法。やっぱり犬なのか。自分でネタにしちゃってる。

話もちょっとしたどんでん返し(かもしれない)展開が待っていて、思ったより楽しめた。まあでもそこはこの映画のサブの部分だけど……。

笑っちゃったのは邪悪なあばれる君みたいな日本人板前暗殺者。日系人なのか日本語は達者じゃなく、キメのシーンで日本語の台詞を言うのだが、急に締まりがなくなり悪いが笑ってしまう。戦闘狂のようなキャラもハマりそうでハマらない……。あばれる君みたいな見た目も良くないかもしれない。ガラス張りの部屋で浮かび上がっては消えるあばれる君……。ほかにもヤクザのように指を詰めたり、コンチネンタルホテルの最上階が日本の鎧兜の展示場みたいになっていたり。邪悪なあばれる君の弟子として妙にフェアな暗殺者(シノビというらしい)も現れる。邪悪なあばれる君が現れるシーンは『ブレードランナー』冒頭の日本のようなどこかで飯を食うシーンを彷彿とさせるが、21世紀にもなって負けず劣らずの「日本のような何か」を見られるとは。あと、あばれる君のお店の名前が「平家」でBGMが「にんじゃりばんばん」なのは、追放された暗殺者という彼のイメージに則っているのだろうか。微妙な日本観のせいでよくわからない。

アクションは上記のほかにも『悪女』ばりのライディングチャンバラもあり、馬に蹴られて死んでしまえもあり、前半は大満足。ただ後半はあばれる君一派との戦闘も含め少し退屈だった。続編作る気満々のラストだったし、ストーリーも悪くないんだけど、これ以上悪い意味で面白くならないでほしい気も。やっぱりソフィアの犬銃戦法もっと見たかったなあ。

zhiyang