「え、結構好きでした」屍人荘の殺人 こいずさんの映画レビュー(感想・評価)
え、結構好きでした
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原作未読、予備知識を一切入れずに観に行きました。
まさかの序盤からの展開に何度もびっくり。え?嘘でしょ?ラストに自衛隊が対応策持って現れてきっと復活するんだよね?と葉村くん目線で最後までどこかで信じていました。
テロの謎には一切触れていないことは、あの手のホラー映画ではあるあるだし、今回は密室の条件に過ぎないので別に気になりませんでした。それにしてもインパクトありましたが!
帰ってから原作を手に入れて一気に読みました。だいぶ雰囲気が違いますね。これを読んでいらした人は、確かにあのコメディータッチはちょっとやりすぎでうざいかも…いろんなことがカットされて単純化されていますが、見る人がみんなミステリー好きとは限らないしわかりやすくするためには仕方ないのかもしれません。
私は、ラストは映画版の方が良かったと思いました。
確かにあんな他の人たちがいるところに一人佇んでいたこと自体は変ですが(そこはもう少しなんとかすればいいのにと思った)、映画ならではの設定(残っていた仕草の癖、ラストに動いた唇の意味など)が運命に巻き込まれた彼の無念を表しているようで、でもそれを分かった上で優しすぎる葉村くんにかわって断ち切った比留子ちゃんの思いなど、深いものに感じられて切なかったです。
エンディングソングのPerfumeの「再生」はポップな曲ですが、歌詞を改めてラストで聴いて、これは明智さんのための歌だったんだと思いました。
原作はテロの謎にも触れ続編があるので、それがこのキャストで映画化されたらぜひ観に行きたいです。
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