新聞記者のレビュー・感想・評価
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今まさに観るべき作品
アメリカの映画でいえば、ペンタゴンペーパーズのような、政権と新聞社との闘いのようだけど、この作品は、より視点を身近に落とし、官僚と新聞記者が個の感情と向き合いながら、交差していく物語のように感じました。
この作品は、フィクションだけれど、原案となった実在の新聞記者が元官僚と実際に対談する動画が、演技と同時進行で流れていくところなどから、これは現実とリンクして作られているのだと、観る者に痛烈に訴えかけているようでした。
フィクションだからこそ、観る者に想像力の余地を与えたり、効果的な演出で、真実を訴えかけることができるのだと思います。
これは、今まさに日本で起きている真実で、自由に見えて自由を奪われつつある社会の危機を描きながら、人としてどう生きるかという問いも考えさせられる秀逸な作品でした。
今観るべき映画
映画史と日本社会に爪痕を残す渾身の一作
松坂桃李のインタビューにもあったが、本当によく創ったなーと感心させられる作品。ただ本来メディアもそうであるように、映画などの芸術作品が世の中を風刺し権力を監視する役目であるはず。そういう意味では、やっと真っ当なエンターテイメントのあり方を見た感じ。
森加計やセクハラ問題など、まさに今の安倍政権に切り込むテーマの数々。その狭間で葛藤する新聞記者と官僚のリアルを描いている。なんとなく分かってはいるものの、権力・既得権益に丸め込まれないよう、フェイクニュースにも騙されないで、自分の信念で判断して行動する力が今の時代求められる。
芸術に関わる人だけじゃなく、全国民がこの精神を取り戻すべきだと思う。
そういう意味で、右に倣えで流される世論に一石を投じる価値ある作品。
あと(どうでもいいけど)シム・ウンギョンが終始イモトアヤコに見えて仕方がなかった。笑
【現代政治をメインテーマにした邦画がシネコンで上映された画期的作品。この作品を観ていた方々が老若男女であった事と、予想を遥かに上回る観客が席を埋めていた光景が嬉しかった作品でもある。】
ー 藤井道人監督及びこの映画の製作に関わった方々と劇場上映に漕ぎつけたスタッフの方々に敬意を表する。ー
・邦画で現政権を想起させるテーマの作品が大手シネコンで上映になったケースは、私の記憶する限り、近年稀なことであり、この事実だけで値千金の映画だと思う。
・更に感慨深かったのが、この作品を観ていた方々が老若男女であった事と、予想を遥かに上回る観客が席を埋めていた光景である。
時期的な要素が後押しをしていたのは間違いないと思われるが、今までポリティカルな邦画は何故、韓国、欧米諸国の後塵を拝しているのか(ミニシアターでは上映されるが)忸怩たる思いを抱いていたので、素直に嬉しかった。
・物語としても内閣府内閣情報調査室と記者との攻防がスリリングかつ重層的に描かれており、見応えがあった。
<映画は娯楽であるが、総合芸術だとも私は思っており、年に数本で良いのでこのような現代政治を扱った社会派映画を大スクリーンで観れる国になって欲しいと心から思います。>
■追記
・今作後、シネコンでも大島新監督の「何故君は総理大臣になれないのか」「香川一区」が上映されるようになった。
いずれの作品も、ポリティカルドキュメンタリー映画として、大変面白く且つ見る側に重い命題を問いかける作品である。
プロパガンダではない、優れたポリティカルドキュメンタリー映画がシネコンで見れる状況に道を拓いた藤井道人監督及びこの映画の製作に関わった方々に改めて、感謝を申し上げたい。
勿論、大島新監督の、御父上の映画魂を継いだ姿勢にも、敬意を表します。
史上最低のノンポリが作った映画。
まず作り手側にノンフィクション(事実の探求)に対する想いがあったろうか?そして、その事実を踏まえた上で、この
フィクションを描いたのだろうか?
原案?原作?の望月さんが作りたかった映画とは?結局このフィクションで彩られた世界だったんですか?
虚実入り乱れて、物語が進行するんだけど、結局は昨年までに話題になったモリカケ、忖度、内務省自殺、憲法9条、それに付随する機密問題等々、ありったけのネタをフィクションにすり替えて描いているんだけど、それって……結局週刊誌がはやし立てているネタをかき集めた感じにしか思えない。
結局悪役の裏にいる、本当の悪(安部政権)は言葉に出さずに、そうである事実をちゃんと見ない。それが描くことができないのなら、結局逃げてるし、描くべきではない。。
それをやったのが、いわゆるここの掲示板で皆が褒めている「よくやった!」「日本映画でここまで描く凄さ!」みたいな褒められ方をすると、じゃあ週刊誌の方が上じゃんって思われちゃう。
あとキャラクター造形に苦言。何?あの田中さん演じる悪役のコテコテさ加減。まるで踊る大捜査線の悪役みたいじゃない。酷くない?怒るよ。あんなの映画でやるなよ!てスクリーンに言いたくなった。あと、自殺した人やその家族…君塚良一のテレビドラマか!?て。
まあこのバカ監督がノンポリで興味ないのならうなづける。
本当にバカなんだなと。声を大にして批判します。
驚いた
映画館のタダ券を偶然もらい、たまたま日時がちょうど良かったというだけの理由でこの映画を見た。
だから、事前知識は全くなし。
イケメン新聞記者がスクープを書き、そこに国際恋愛がからんでくる映画なんだろう…くらいのつもりで見た。
しかし、見事に予想は裏切られた。
日本にもこんな映画が作れるんだ!と驚きながら見た。
この映画を「偏っている」「左翼映画だ」などと意味不明な批判する日本人は山ほどいるだろう。
しかし私に言わせればそういう単純な言葉で切り捨てる人達こそが偏っている。
権力をチェックし、批判する映画は海外では当たり前のように存在する。
しかし日本では、残念ながらそういう映画は殆どない。
それは同調圧力が強く、民主主義が未発達の日本では、未だに「反体制的」な主張をする人間は排除される空気に支配されているからだろう。
主演女優に日本人を登用できなかったのは、批判を恐れて引受手がいなかったのだろうと推測する。
また、大手チェーンでは上映されていないのも、同様な理由からであろう。
そう思うと、この国がいかに「同調圧力」「空気を読め」「長いものには巻かれろ」的な発想に支配されているのかを改めて感じ、ため息が出た。
その点、この映画に主演した松坂桃李には拍手を送りたい。
なお、ただの政治映画ではなく、ストーリーもしっかりした、見応えのある娯楽作品として仕上がっており、藤井監督にも敬意を表したい。
何も信じらんない
映画ファンとして、一人の日本人として、観て良かった。
政治興味なく、松坂桃李楽しみに観たけど、素晴らしい作品でした。今の日本の問題がすごいリアルに描かれていて、もはやノンフィクション。
これからの日本、どうなるか不安です。ですが、我々国民は今、この国の未来を良くする為に何をすればいいかを考えるべきだと思います。僕は何をすればいいか分かりませんが、国民一人一人の意見で、日本の未来が作られると思います。
そして、田中哲司さん。印象に残る演技でした…。桃李くんの演技も良かった。ばっさーとのシーンは心が温まった。ラストも衝撃。
今の日本人は絶対に観るべき映画。中学生や高校生の子供たちも含めて。上半期邦画1位です。
洋画のような造りで凄く面白い❗
やっぱり日本語って大事
人生を変えられたかもしれない
最後がリアル。
是か非かと言われるとわからない。。
現実と向き合ったフィクション
高校生に見てほしい
私は高校3年生です。あと8ヶ月後には受験があります。私たちは新聞、映画、本よりも参考書やスマホと生活を共にしています。しかし、そんな私たちにも選挙権があります。政治に無関心な者、何となく投票する者。それこそが民主主義の怖さだと思いました。多くの時間を使い調べて考えた1票と、利潤や忖度によりバラエティー化したテレビを見て入れた1票も同じ重さなのです。国境なき記者団が発表したように、今日の日本の報道自由度は危機的状況だと思います。手元には自分の代わりに調べて考えてくれる四角い箱があります。考えず知を求めず生きるほうが幸せなのかも知れません。しかし本当にそうなのでしょうか。私は無知です。ですがこれから真剣に考えて、それを発信していきたいと思っています。それは私が反日なのではなく、日本が好きだからです。それは私が夢想歌なのではなく小さな一歩を踏み出し、自分自信も成長する事が可能だと思っているからです。私たち国民が考えるためには真実を知る必要があります。報道機関が麻痺して真実を知れず、多くの若者は知ろうともしません。この映画さえも知りません。政治家は一部の人が得すればいいと思っています。大学で政治活動したら就職で不利です。日本が世界から見放されても無理ないと思います。そんな時代に産まれた私たち若者はどこへ向かっていくでしょうか。
もし今私と同じ高校生がこのレビューを読んでいるなら、是非映画館へ足を運んでください。この映画を見ても偏差値は上がらないし大学に受かるわけでもないけれど、私はこの映画に衝撃を受けました。18年弱しか生きてないけれど、人生で1番よかった映画です。
ボールは投げられた❗
いま最も見られるべき映画
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