新聞記者のレビュー・感想・評価
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よく練られた作品だと感じた
世界報道自由度ランキングが低い日本の現状を匠に描いていて、かなり面白かったけれど、具体的な内容が曖昧でかなりぼかされていて、しかも具体的な核心部分に対しては全くリアリティーを感じなかったので、あくまでフィクションとして楽しんだ、というか完全なフィクションとしてしか捉えることが出来なかったというのが正直なところ。
主演の記者役をあえて日本に染まっていない人にしているところ、官僚はどこまでも上から目線であるという描き方、実際のニュースや実在の人物を映画の要素としてとりいれているところ、印象深いラスト等々、かなり練られた作品だと感じた。その醍醐味は十分に堪能できたけれど、それ故にもっと核心部分にリアリティーがあったならもっともっと凄い作品になったような残念感みたいなものを勝手に思ってしまった。
ほぼドキュメンタリー
面白い作品である。ドキュメンタリーの形で話を紡ぎ、エンターテイメントとして上手く作れている。松坂桃李は希有な役者であって申し分ない。エリカ役のシム・ウンギョンも今後期待したい。本田翼の役は別に誰でもいいが、彼女はあきらかにミスキャスト。演技がぶりっ子過ぎて甚だ残念である。
冒頭の辺りで、新聞社のオフィスの慌ただしさを手持ちカメラで表現しようとしているが、見づらいだけで要らない演出である。内閣府の照明をグレートーンで表しているのも演出過多であり、陳腐である。ところどころ演出のつまらなさがあるものの、全体としては上手く作れている。
あり得るかもしれない
生物兵器を作っているって?
信じたくない‼️
人間は受け入れたくないもの、見たくないものを信じたくないと思うものだと思う。
でもこれまで政府がしてきたことを思うと、なるほど有り得るかもしれないと思うのは大半の人の感想でしょう。
どうせ誰がやっても一緒だもの、
確実のこの世は悪くなっていると思うけど
諦めてはいけないのだな‼️
見て見ぬ振り、
他力本願でいる私たち一人ひとりに問う新聞記者だったと思う。
組織は怖い‼️
お金と権力を使い潰しに掛かる。
でも死んだらダメなのですよ‼️
一人で抱えてもダメ‼️
知恵が必要だと思う。
真っ向から戦わなくても方法はあるんだと思う。
悪いことって言うのは遅かれ早かれ
光に出されるものなのだと思います。
人間には良心がある。
悪いことしている人にも良心がある。
大事なことは自分を愛すること。
良心を傷つけることは自分を大切にしてないと言うこと。
いくらお金や地位を得たとしても
魂を傷付けているのよね。
自分のしたことは自分に返ってくるものだと思う。
ことなかれ主義、見て見ぬふり、
誰かがやってくれるから、
そんな私たち、自分も含め😅
そんな私たち、国民一人一人に問うた
最後のシーンだったと思う。
ずっしり重かったけど
選挙前に国民一人一人に観て欲しい
今世紀最大の映画であると思います‼️
人生観が変わります‼️\(^-^)/
ちゃんと生きないと、
いつも、お天道様は見ているしね☀️
この映画のやり方こそが危険
非常にきな臭い、違和感のある映画でした。
作り物と現実を一つの映画の中でごちゃ混ぜにしながら、観る者の過剰な恐怖心を煽り、恐怖心を植え付け、その上で、正義だ悪だの極端に偏った印象操作を入れてくる、、
この映画のこの作りは、洗脳のやり方と、かなり似ているのではないかと思いました。
どこぞのプロパガンダ映像のようです。
どこまで本当の事なのかこちらにしてみたら真偽のわからない、判断のしようがないあやふやな物と、現実に起こった出来事とを、頭の中で紐付けさせ、リアルとあやふやな物を一つの映画の中でごちゃ混ぜにしています。
ごちゃ混ぜにして恐怖心を植え付けた結果、よくわからないあやふやな物までも、あたかも本物であるかのように、見せてしまうという。
この映画の、このやり方は、どうなのでしょうか。
事実として「内調関係者への取材は出来ていない」と、制作サイドははっきり語られています。
普通の大人であれば、このフィクション映画のあやふやな内容を、頭から信じ込む事は無いだろうと思いますが、それでも、疑う事を知らない人、感化されやすい人、物事の判断がまだあまりつかない若い人などは、これをそのまま、あたかも事実であるかのように、信じ込んでしまう人もいるのではないでしょうか。
そうした危険性について、制作サイドはどう考えてこれを作られたのか、、
信じ込んでくれたら大成功で万々歳、なのでしょうか。。
映画はエンターテイメントであって、印象操作や洗脳のツールではない筈です。
嫌な映画でした。
もし仮にこのような映画がもてはやされ賞賛される国になってしまったら、それこそこの国の危機を感じます。
そしてモデルとなった実際の某社の女性新聞記者ですが、事実を客観的に伝える職業であるはずの新聞記事が、このように明らかな印象操作の入った映画に積極的に参加されている事にも、個人的には、非常に違和感を感じました。
自身の思い込みや主観でなく、ただただ事実のみを伝える職業である筈なのでは。
『事実』ではなく『作り上げたイメージ』で何かを主張し、片方にとってのみ都合の良いフィクション話を作り上げる事を良しとする、その時点で、記者としての信用はどこにもないのではと、個人的には思いました。
フィクションではあるが…
あながち全てがフィクションではなく、
そんなこともあるんだろうな…
と見終わった後は無力感をおぼえた
最近おきた池袋のお年寄り交通事故も
まったく腑に落ちないし。
守る人がいるのは素晴らしいことだけど、
それゆえに弱みも持ち合わせるわけで…
ラストの松坂桃李の目の下のクマが
苦しみを物語っていて心が締めつけられた。
違和感
「内容」よりも、ノンフィクションのふりをしたフィクションという「形」に違和感を覚えた。権力の腐敗を心配し不安に思うのは当然のことだが、この内容ならば、なぜドキュメンタリー映画にしなかったのか、不思議。事実を「演出」するのは構わないが、「想像」をあたかも事実かのように勘違いされる形で提示するのは、いかがなものか。政権を批判したいんだろうが、それでは元から現政権に批判的な人たちにしかメッセージが届かず、かえって逆効果では。
日本において
日本でこういう映画が作られることがまず凄い。
新聞記者側と官僚側で、明らかにルックをかえているのだけれど、新聞記者側の場面でカメラがグワングワンと動いて、非常に見づらい。意図はわかるけどやりすぎだと思うし、ちょっと酔った。
反対に官僚側はカメラfix、整然として冷たい印象。これがあまりにも作り物感があって、フィクション感増しちゃうんじゃないのと思った。
あと、編集のテンポが全てにおいて良すぎる。
間がないせいか、重厚なドラマなはずなのにそれが少し薄れてしまっていると思った。
ラスト、モヤモヤする終わり方だったが、それはそういう狙いなのかも。
意味怖ならぬ意味笑
政治的安定のために官僚組織によって行われる陰謀、それに巻き込まれる末端官僚と気骨の記者。
内閣府で秘密裏に行われる世論操作や偽装工作に、一般市民は気づいていない……。
政治家個人を全く出さず、「上からの圧力」としてのみ意向が示されるだけにしたのは、話の発散を防ぎ正解だと思う。
登場人物の数も絞られており、無駄な脇道もなく、少々強引な展開はあるものの許容範囲。
ここまでおおごとにしてどうオチをつけるのかと思っていたが、この二人の物語としてはここが結末で良いのだろう。
韓国人女優を起用したことによる言葉の問題は、帰国子女のため日本に毒されていないことや、日本人父と韓国人妻の子であることなどがさらっと触れられており、悪くなかったと思う。
陰謀サスペンス邦画によくある欠点はなく、単体の作品として良いまとまりなので星3。
さて。さてさて、さて。
この、単体ではマジで笑いどころのないサスペンスが、だ。
モデルとなった現実と付き合わせると、途端にギャグ映画になるという。
何というハイコンテクスト。
前川喜平が官僚を語る!
望月記者がジャーナリストの心構えを語る!
ちょくちょくその映像挿入すんな、笑うだろ!
くっそ馬鹿馬鹿しい飛ばし記事に反応してまじめに「ネットサポーター」とか言い出す内閣調査室長。
「全国の新聞が同じ段組で同じ記事を乗せるなんてありえない。内調の圧力ですよ」ウンウンうなずく記者たち。
笑わせに来てるだろ!
朝日新聞のハンセン病訴訟の誤報の後だけに、「それを出すと誤報になるぞ」という脅しがもう最高。
この映画を下敷きにしてたから、ネットの朝日新聞擁護者の反応があれだったんだな。
わざとかと思うくらい絶妙なタイミングのリアル誤報だった。
いやあ、自分のことをこんなサスペンスの主人公だと思って生きてるのは楽しそうだなぁ。
まさかの、意味がわかると笑える話。
リアル連動映画。
映画の新機軸。
この面白さは今しか味わえない。
そういう意味で、「今見るべき映画」だと思う。星の数関係なく。
ところで。
これが日本の現実とか言ってる人、現実とフィクションの区別できてなさそうで心配です。
もしかして、作ってる方も自分の作ったお話を信じちゃってますか?
そこが意味怖。
エンタメだけど骨格部分はノンフィクション
エンタメだから誇張もあるだろうし、ストーリーだってそりゃあ盛ってあるでしょう。でもね、骨格部分ははノンフィクションじゃないの?現に朝日新聞にハンセン病の原告に対して国は控訴するって情報を流した後、仲間内の新聞社には別情報を流しておいて、誤報騒ぎをでっち上げるなんざ、あれやった人、この映画見てないのかね。映画の内容をわざわざ現実化するとはね。この国の民主主義はカタチだけでいいんだ、、、、ホントすごい映画。
大変残念。
政権に鋭く切り込む傑作だとかこれまで日本になかったジャーナリズム映画だとか持ち上げられていたので、気になって鑑賞。
肩すかしでした。
なぜかブレブレのカメラ、長い説明ゼリフ、安直な帰国子女キャラで属性過剰の女主人公などに冒頭からウンザリ。
加計学園問題や#metoo問題を露骨に当てこすっている以外は特に目新しさのない展開がダラダラ続きます。
きっとこのカメラワークには何か伏線があるんだろうなあ、主人公自身がとっくに現政権の傀儡で、陰謀論を振りまいて反体制派の信用を落としきったところであっさり消されるサプライズとかあるんだろうなあ、と思っているうちに何事もなく走り切ってしまいました。
現政権の問題点を突きたいならもっと徹底して欲しかった。
伝えたいであろうメッセージには大変共感しますが、映画としての完成度が低すぎます。
判断が分かれるのでは
原作は読んでいない。
全く先入観なく観賞した。
多くの批評はキャストが素晴らしい、秀逸だとしている。
私はそう感じなかった。正直言ってシム・ウンギョンはミスキャストだと思う。
なぜ日本語の表現力に難のある俳優をキャスティングしたのか。
セリフに贅肉を纏わせないこの映画で、主役である彼女の言葉は最も大事だったはず。
シム・ウンギョンは確かに素晴らしい女優なんだと思う。しかし、本当にこの役の適役は彼女だったのだうかと思うのは私だけだろうか。
情報操作と民主主義
一言で言えばちゃらちゃらしない立派な映画を頑張って作ったと思う。センセーショナルな内容を求めず、地道に一つづつ重ねていく展開で、見応えのあるものだった。
ただ、新聞記者と銘打つからには、新聞記者とは?というところの掘り下げがあってほしい。女性のレイプ事件は、同情だけでは真実とはいえないし、政府の隠蔽もどこまでが事実なのか、一担当官の証言だけで突き進めるには、単なる週刊誌的なスクープ記事でしかないわけで、相当な取材に基づいて真実を求めるのが、ジャーナリズムの姿ではと、疑問は浮かぶ。ましてや、言葉が武器の記者が、片言の日本語しか話せない帰国子女って設定はいかがなものかと肝心要のところがものすごく不思議。シムウンギョン大好きなのに、残念な配役だった。
ましてや、どうやら現政権の批判がテーマかとも思われる話だが、この映画こそまさに情報操作とはいえないかと、少々荒唐無稽ぶりが目立ち、残念だった。
とまあ、いろいろ考えさせることも多く、映画の役割は十分果たしていると思う。
日本における政府批判
日本における政府批判の映画は、スポンサーが付かなかったり、上映館が極端に少なかったりしてなかなか陽の目を見ないことが多いが、今回のこの作品は真っ向勝負している。
平日昼間の上映にもかかわらず、館内はほぼ満席。
日本の政治を憂いている人がいかに多いかということを感じる。
久しぶりに観た社会派映画
久しぶりに観た社会派映画でした。内閣情報調査室という権力、そして父への思い、家族愛。とにかく考えさせられました。吉岡エリカ役のシムウンギョンの演技は素晴らしいかったです。杉原奈津美役の本田翼も夫思いの優しさが出ていました。松坂桃季が演じる杉原拓海が、最後に言った無言のことばが気になります。権力に負けたことばを言ったのかと思った方が多いのではないでしょうか。
国民、官僚にむけて
見る前どうかと思っていた、主人公の外国人起用については、外国育ちという設定も含めて、外国人だからこそ客観性が生まれて説得力が増した思います。日本人という同種の中に一人、少し日本語がつたない人がいる事自体で微妙な空気を表現できていた。普通に日本人女優の起用だったら、ありきたりな邦画になっていたかもしれない。テレビの中で討論している人達を俳優が演じるのではなく、実在の本人なのも映画に深みを与えた。
事実とフィクションの間に位置し、この話を商業映画として成り立たせるという事はおおむね成功したのではないでしょうか。
他社の記者の存在と各社、業界全体の空気感が描かれていたらとは思いましたが、あまり色々詰め込んで複雑な構図にしなくて良かった。できるだけ多くの人に見てもらい、日本の現状から目をそらさず考えてもらうために。
内調が暗い
最近あまり無かった、現代政治への疑問を呈した物語。民主主義といいながらも、政府が内調を使って密かにプロパガンダをやってるという内容。
題材はちょこちょこ実際の事件を元にしているが、全体的にはフィクションなので、政治色が濃すぎるわけではない。トランプ大統領のロシアゲート疑惑もそうだが、ネットを使って政治的に優位に立とうというのが、あっという間に当たり前になった。ナチスは広告宣伝で国民の支持基盤を固めていったが、情報がリアルタイムで伝達する現代世論の操作はより拡大しやすいのは確かなので、気を付けないと一歩的な意見に巻き込まれやすい。その視点では内容的に少し物足りなかった。
多分演出だろうが、内調のオフィス内が妙に暗く、反面廊下がやたら明るいので、リアリティが失われた感じがした。
役者陣も良く頑張っていた。松坂桃李、本田翼が夫婦役で、なかなか良かった。田中哲司の内調の上司役は、いかにも腹にイチモツありの感じが素晴らしい。主演のシム・ウンギヨンは演技は良かったけど、イントネーションには、どうしても違和感あって、少しトーンダウン。途中でイモトアヤコに見えてしまってから、なんか気になってイマイチ感情移入しにくかった。残念(笑)。日本の女優さんでやるとすると、市川実日子とか、門脇麦あたりのイメージかな。
胸を張って生きられるか?
社会に積極的にコミットしようという意欲的な作品です。
国家権力と闘う映画は、韓国の場合だと〝この国を良くしたい〟〝権力を私物化する奴は許さん〟といった、ナショナリズムやヒロイズムが主人公のモチべーションとなっている事が多いように思いますが、この映画では〝娘にとって胸を張れる父でいられるか?〟〝父の無念を晴らせるのか?〟といった家族との絆が主人公のモチベーションとなっています。それだけに悲壮感が漂い爽快感は皆無ですし、作品全体も重苦しい雰囲気で終始しています。
それは、娯楽作品としては欠点ですが、日本社会の現状と真摯に向き合った結果だと思います。ナショナリズムが国家権力に独占され、政権を批判する者は疎まれて孤立してしまう現状では、権力との闘いは私的な人間関係によってしか支えられないという事なのでしょうか。
観る者に問い掛けるような結末は素晴らしかったです。
いつか、国家権力と闘う主人公が、悲壮感ばかりではなく、明るくカラッとした心性をも備えた人物として造形され、ハッピーエンドで終わる映画が創られる日が来る事を願います。
よくぞ撮った。
最後、あの後どうなるのだろうか、
記事が官邸、内調を倒すか、そのまま政府の発表に反論できないままなのか。
...おそらくバットエンドなのだろうな。
かれはそのまま赤信号を渡り、、、
これが浄化作用が失われた日本の現実。
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