「生々しい葛藤」新聞記者 お前の頭はただの飾りかさんの映画レビュー(感想・評価)
生々しい葛藤
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内閣情報調査室の悪事が明るみにされた。悪事というのは、現政権に不都合な情報をコントロールしていることだ。レイプ事件や大学新設など政府が裏で手を引いているような案件に対しての批判的なコメントに対抗するように政府よりのコメントをツイートして世論を操作している。この任務に従事していたのが杉原で外務省から出向している官僚である。杉原は自分の隠蔽工作のような仕事内容に日々疑問を感じていた。そんなある日、かつての上司が投身自殺したことをきっかけに意を決して立ち上がる。国の悪事を暴こうと真相を追及し、新聞社に勤める記者と協力する。表向きは大学であり実態は軍事転用目的の生物兵器研究所の計画を新聞に掲載することにした。しかし、内調からの圧力があり、それに屈した杉原は真相の追及を途中で断念する。最後は自分の信念よりも組織に忖度した杉原が自己嫌悪に苛まれたような悲痛な表情で作品の幕が閉じられる。
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