「それ、今する質問じゃないでしょ。あんたがされたらどう思うの?」新聞記者 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
それ、今する質問じゃないでしょ。あんたがされたらどう思うの?
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映画「新聞記者」(藤井道人監督)から。
作品の中に「インタビュー」のシーンが数多く出てくる。
日本では当たり前のようになっている、
事故、事件、災害などの被害家族に対して、
これでもか、というくらい辛辣な質問を浴びせて、
スクープでもとる勢いで、食らいついていく記者に怒りを覚える。
だからこそ、同じ報道側の「新聞記者」が、噛み付いたシーンが
私の脳裏には、鮮明に残った。
「それ、今する質問じゃないでしょ。あんたがされたらどう思うの?」
一番、辛い思いをしている人に対する思いやりは、
こんなところに表現されていた。
「新聞がこんなネタ出すのっておかしくないですか?」
「そういうのはテレビにまかせておけばいいだろう?」
「嘘をでっちあげるんですか?」
「嘘か本当かを決めるのは国民だ、お前じゃない」
「頓挫ってことは、もうこれ以上追うなってことだ」
「この国の民主主義は形だけでいいんだ」・・・
新聞社の内部事情は知らないけれど、なんとなく納得してしまった。
「記者として真実を届けたい、それだけです」
「そんな理由で、自分で自分を納得させられるんですか」
こんなことを考えて仕事をしてくれる報道関係者ばかりならなぁ。
P.
主役の「松坂桃李」さん、映画「娼年」に続けて観たので焦った(汗)
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