「面白かった。 最後の松坂桃李の言う「ごめん」に、スクリーンと同じよ...」新聞記者 alfaromeo145さんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった。 最後の松坂桃李の言う「ごめん」に、スクリーンと同じよ...
面白かった。
最後の松坂桃李の言う「ごめん」に、スクリーンと同じように私の目の前も真っ暗になってしまった。
実体がない魔物「国家」って何?全てがクリーンでオープンであれとは言わないけど、握りつぶしたい事実を誰かが背負って自殺に追い込むようなそんな社会は狂っている。
松坂桃李が、汚れない新生児を腕に抱いて「ごめん」と泣くシーンに、胸打たれた。あれは、自分の中の自分にも言っている。いつも疑問を感じて思いつめた表情で、自分の子供の誕生を心から笑って祝うことが出来ない彼は、自分の意思ではない力によって汚されてしまった。でも、「ごめん」って感じたんだから、人としてのバランスをまだ保っている。魔物に一人で立ち向かうのは怖いだろう。でも、捨てることができないものにしがみついて、息苦しい人生を送らないで欲しい。
何よりも、新聞記者シム ウンギョンがすごくいい。普通ぽいのに骨太な感じ。押しが強いわけではないのに、芯がある感じ。引き込まれる。日本語が完璧ではないからこそ、一番言いたいことを強く伝える意思が伝わってくる。この新聞記者はシム ウンギョンで良かった。彼女のブレない視点がこの映画には必要で、今の日本社会にも彼女のような新聞記者は絶対必要だ。
新聞記者吉岡と杉原、この記事を新聞に載せることを決めたチーフ、そして、藤井道人監督とこの映画を製作した全ての人たちの「覚悟」と「本気」を感じた。
終わり方からいってこれは続編アリだと思った。というか、これで終わりじゃ消化不良過ぎる。松坂桃李に心から笑顔で家族にありがとうと言って欲しいから、続編作ってください。
kunihachiさん
ご返答ありがとうございます。興味深い観点で、大変勉強になりました。
「産まれてきてくれてありがとう」をパパさんたちに共有してもらえない、悲しい時代になりました。
望まれずに産まれてくる可愛そうないのちも多いこの時代に、そのへんあまり考えずにコメントをうってしまいました。強要という言葉を受けて気づけまし。ごめんなさい。
→ファイバーマンさん
三人の子を持つ親です。
【謝るくらいなら子作りしちゃダメでしょ】この現代においてそんな事を考えて子作りする人がどれだけいるでしょうか?おそらく皆無でしょう。であればむしろこの方がリアリティを感じます。それにこの主人公が子作りした当時はこんな事に巻き込まれるなんて想像してなかったでしょうし。
あと、【五体満足で産まれてきてくれた子供に感謝】五体満足だろうが不満足だろうが我が子への愛は変わりません。出産の痛みを乗り越えた奥様に対する感謝ならわかるが、ただ産まれてきたに過ぎない子供への感謝を全員に強要するのは無理があります。私には愛あるが故の家族に対する責任感からきた「謝罪」に見えました。
かなりのひとりよがりですよね。謝るくらいなら子作りしちゃダメでしょ。そんなに絶望したなら産まれてくる前に堕胎させなきゃね。せっかく五体満足で産まれてきてくれた子に感謝の言葉もかけられないなんて、私の認識では、そんな人は尊敬に値しません。畜生以下です。勝手に絶望してろよ!と言いたい。子に親の不幸を押しつけようとするな。