劇場公開日 2019年6月28日

  • 予告編を見る

「妄想を具現化した映画」新聞記者 濃口せうゆさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5妄想を具現化した映画

2019年9月1日
スマートフォンから投稿

せーふはあくのおやだま!ぼくたちはせーぎ!せーふにおどされても、すきゃんだるをあばきだしてやるぞぉ!(なお、まにあわんもよう)

こんな感じの映画に仕上がっている。
真顔続きの美しいだけのカタコト記者が、本作の主人公だ。目が大きく美人だが、『日本の新聞記者』らしからぬ出で立ちが、まず違和感として映画の中で主張してくる。
目について、鬱陶しい。毒にも薬にもならないのっぺりとした主人公でよかった。
記者の日記を元に作られた映画だが、そもそもジャーナリスト目線でかかれた日記だからか、分かってないことの方が多い。きっと取材で忙しいからロクに調べてない。『ここでこんな目にあった。せーふのいんぼーだ!』みたいなのを映像化してて吹き出しそうになる。記事を書く上で障害になるものは全部せーふのせいにされてるんだろう。被害妄想日記もいいところだ。
あげく、現実的なエンディングをむかえる。要するに、ジャーナリストがいくらわめいたところで、騒ぎ立てるだけ騒ぎ立てておきながら何も解決できないまま終わる。
もんやりした気分で映画館を出る羽目になった。うんざりする。

濃口せうゆ