「まぁまぁ面白かったが」新聞記者 META坊さんの映画レビュー(感想・評価)
まぁまぁ面白かったが
今週末、地元のTOHOシネマズでは、特に心惹かれる作品がなかったので、ルミエール秋田で予備知識ゼロ、予告編すら観ていないこの作品を観ることに。
この手の社会派サスペンスは嫌いではないし、興味深い設定ではあるが、記憶に新しいネタが続々と出てくるものの、結局は中途半端。
徹底して現政権を批判したいのなら、国政を私物化している独裁者まで登場させたらよかったのに。
どうせフィクションなんだから。
ついでに生コンとか、外国人からの献金とか、おまけに二重国籍の件も描いたらよかったのに。
以下、気になった点。
主人公が、日本人と韓国人のハーフである必然性。
片言の日本語が、どうしてもテンポを悪くしている。
ペン・ウンジョンどうこうではなく、起用した側に問題がありかな。
なにかといえば顔のドアップや、90度傾けたりしてわけのかわらないカメラワーク。
特に新聞社内のシーンは、やたらと映像が揺れまくり、気持ち悪くて仕方がない。
機密文書ともいえる大学設置の資料を簡単に盗み見るとができるセキュリティの甘さ。
しかも大学新設の理由が有り得ない。いつの時代よ。
一番気に入らないのは、原作の望月衣塑子がちょいちょいテレビ(PCの画面)に映し出されること。
だったら本人役で出ればいいのに。
良かったのは役者さんたちの演技。
とくに田中哲司、西田尚美の二人はさすがだ。
北村由起哉もいい味を出していたし、松坂桃李も難しい役どころを、巧くこなしたと思う。
鑑賞後に某映画サイトを覗いたが、あまりにも高評価が多くて驚いた。
これもやはり、ネット民を使ってあれか?w
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