「いろいろ言いたいことはあるものの…」新聞記者 もへじさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろ言いたいことはあるものの…
この映画が有名俳優を起用して作られてそこそこの規模で劇場公開されたということ、その意義をまず認めたい。小さいスクリーンではあったものの週末の回は座席がほとんど埋まってた。映画としては、終盤のお話展開のロジックがちょっと弱いとか、官庁のシーン薄暗すぎ電気点けろwとか、権力批判映画であるとはいえ政権を悪の中枢の如く描き過ぎているのでもうちょいフラットに描いた方が万人に観てもらえるのでは、とか細かい気になる点は沢山ある。モリカケ的云々とか取り扱うネタが中途半端にリアルなのがノイズになってる気もする。主演女優が日本人ではないのは逃げというかやれる人がいなかったのかなと始めは思ったけど、日本人記者ではそこまで踏み込めないだろうというストーリー上の必要性(と皮肉?)も含まれていたので納得した。ラストシーンはあのバランスで良かったというか、それ以外にどういうオチがあろうかと思った。
コメントする