劇場公開日 2019年6月28日

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「映画史と日本社会に爪痕を残す渾身の一作」新聞記者 映画野郎officialさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5映画史と日本社会に爪痕を残す渾身の一作

2019年7月1日
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鑑賞方法:映画館

知的

松坂桃李のインタビューにもあったが、本当によく創ったなーと感心させられる作品。ただ本来メディアもそうであるように、映画などの芸術作品が世の中を風刺し権力を監視する役目であるはず。そういう意味では、やっと真っ当なエンターテイメントのあり方を見た感じ。

森加計やセクハラ問題など、まさに今の安倍政権に切り込むテーマの数々。その狭間で葛藤する新聞記者と官僚のリアルを描いている。なんとなく分かってはいるものの、権力・既得権益に丸め込まれないよう、フェイクニュースにも騙されないで、自分の信念で判断して行動する力が今の時代求められる。
芸術に関わる人だけじゃなく、全国民がこの精神を取り戻すべきだと思う。

そういう意味で、右に倣えで流される世論に一石を投じる価値ある作品。

あと(どうでもいいけど)シム・ウンギョンが終始イモトアヤコに見えて仕方がなかった。笑

もの語りたがり屋