「まだ、“表現の自由”は守られている」新聞記者 デイビット・ジャガーさんの映画レビュー(感想・評価)
まだ、“表現の自由”は守られている
昨年、公開された「検察側の罪人」は、ジャニーズタレントの二大主演と、当初、様々なマスコミが・メディアが取り上げたが、ストーリーの背景が現政権への批判だと分かると、途端に露出が減っていった。この作品に至っては、殆んどマス・メディアが取り上げていないが、日本では珍しい、ポリティカルサスペンスの傑作だった。多少、映画的に強引な展開だった印象だが、観客にどうなったのかを考えさせる、ラストシーンは秀逸だった。「空母いぶき」と同様、こうした作品が製作され、公開されている現状に、まだ、この国の“表現の自由”は守られていると感じる。
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