劇場公開日 2019年9月13日

  • 予告編を見る

「蜷川実花作品にはやはり藤原竜也」人間失格 太宰治と3人の女たち redirさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5蜷川実花作品にはやはり藤原竜也

2021年5月1日
iPhoneアプリから投稿

文学史や太宰治や道徳感や倫理観や、そういうモノを探り語る作品でならないので、これはこれで、なかなか面白く、蜷川実花さんの作品はイロモノと思って見るのだけど
やはり映像色彩カタチが美しいなと思いそれだけでも満足感ある。
蜷川実花作品だけに、坂口安吾として藤原竜也が登場するとなんかグッと画面全体に安心感のようなおさまりのよさがある。そう来たかって感じ。面白いな。
三島、太宰、坂口と個性ある「文豪」たち面白く描き邂逅させ、女性たちもそれぞれに価値観貫いて生死のこと、自分の命から子どもの命まで自分ごととしている。スクリーンの中男性たちは自分を安全なところにおいて揶揄したり本当はとことん死にたくない太宰、三島だけは壮絶に死ぬとみんな知ってるから高良健吾はおとくなお役目だった。
めくじら立てずに楽しむ、楽しめた作品。

redir