「蜷川実花の世界観+太宰治のクズっぷり=?」人間失格 太宰治と3人の女たち waisighさんの映画レビュー(感想・評価)
蜷川実花の世界観+太宰治のクズっぷり=?
天才ベストセラー作家、太宰治。身重の妻・美知子とふたりの子どもがいながら、恋の噂が絶えず、さらには自殺未遂を繰り返すという破天荒な生活を送っている。弟子でもある作家志望の静子と、未亡人の富栄。ふたりの愛人と正妻をめぐるストーリー。
病気を患ってるのにも関わらず酒を飲み、タバコを吸う。さらに女性と遊んでは子供を作り、家に帰らない。すべてが緩やかな自殺をしてるかのような行動で、自己破滅的な生き方が描かれる。
それに蜷川実花の極彩色で、花が多様される映像が結びつく。
結果として…正直なところ何も心に残らない。
太宰という人間の弱さや、ダメな部分ががよくわかっただけで、テーマがピンとこない。
蜷川実花独特の表現も必要性を感じない。
邦画にありがちな俳優ボソボソ喋ってればそれっぽく見える感じも気に入らない。小栗旬が何言ってるかわからない部分が多々あった。
女性陣の中でも宮沢りえがさすが、と感じる。
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