劇場公開日 2019年9月13日

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「稀代の名作が産まれ、天才が死した小説『人間失格』に焦点を当てた秀逸な作品」人間失格 太宰治と3人の女たち myaa1969さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5稀代の名作が産まれ、天才が死した小説『人間失格』に焦点を当てた秀逸な作品

2019年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

舞台挨拶上映に参加。自分の死生観、死に様について時おり考える。映画を観て太宰治の死生観にどこか共感したのは狂気か。生を目いっぱい表現するための延長に死があり、その生き様に噛みつく若き三島由紀夫もまたけっきょく自害を選択する。でもそこの美しさは太宰治の自らの生に対する追求と三島が選んだ追い込まれた死と比較すれば自分は前者を選びたい。生と死を愛と恋という男女の機微をシンクロさせて蜷川実花さん真骨頂の色彩映像美とともに繊細に描写。稀代の名作が産まれ、天才が死した小説『人間失格』に焦点を当てた秀逸な作品

masayoshi/uchida