運び屋のレビュー・感想・評価
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グラン・トリノと対をなす作品
監督、脚本、主演まで同じですからね。
映画会社も元々は違う監督に依頼する筈がイーストウッドにお願いすることになってしまい…。
イーストウッド本人もまさか自分がスクリーン復帰するとは思ってなかったのではないかな?
たぶん出演はグラン・トリノを最後にするつもりだったと思います。
最近は実録物にこだわって作品を選んで監督してましたよね。
ハドソン川の奇跡見たときも思いましたよ。
この機長の役は若ければ自分がやりたかったんじゃないかなぁと。
しかし、事実は小説よりも…と言います。
今回まさかの90歳の運び屋。
自分しかないやないかと!きっと現場ではノリノリやったんやないかな?笑笑)
グラン・トリノでは寡黙で偏屈な、まさに今まで演じてきた強いキャラクターのその後のようなものを描き、そういった意味ではこれまでの集大成だった。
しかし今作は、もっと自分自身のリアルな人生そのものを投影したキャラクターを演じているいるような気がしてなりません。
いつも軽妙なジョークを飛ばし、外面ばかり気にして家族よりも仕事を優先してきた男の悲しくて切ない人生の最後の選択とは?
美しい音楽と映像はやっぱり素晴らしい。
まだまだお元気で現役で頑張って欲しいです。。
ストレス
男達の年輪
90歳で少し背中の丸まった老人アールはユリの花と旅と女をこよなく愛する。
そして、88歳の老人クリントは自らが演じ、再び凄い犯罪映画を作り上げた。
「グラン・トリノ」で自身が演じてきたヒーロー像を葬り、俳優としてはほぼ引退状態だったイーストウッドが何故再び主演したかという疑問は、観終わって明らかになりました。
映画の中の主人公アールは高齢でありながら、長距離ドライブを楽しみ、女遊びもして、麻薬組織のチンピラ相手に「小僧、殺れるなら殺ってみろ。俺は退役軍人だ!」と凄んでみせる。この実在の人物がモデルのタフな老人を体現出来るの俳優はイーストウッドをおいていないでしょう。それほど二人の老人は一心同体の様に見えてしまいます。イーストウッドを隣にブラッドリー・クーパーすら霞んでしまいます。
イーストウッドが演じた多くの人物がそうであった様に、アールもまた家族と距離を置き見守る、孤独な男です。
監督としてのイーストウッドはいつもの様に誠実で解りやすい演出に徹してますが、そのシンプルさが作品を生々しく力強いものにしている様に思えました。
イーストウッドはこの作品に主演する事で、自分自身の人生にピリオドを打ったのではないでしょうか?
木彫りの如く深く刻まれたイーストウッドの顔のしわに、老人としての誇りある生き様を教えられる様な、心に沁みる映画でした。
やはりイーストウッド作品
Clint Eastwood最新作は麻薬の運び屋というClint Eastwood自ら主演でありながら犯罪者という新鮮な設定。
脇を固める俳優陣もBradley Cooper、Laurence Fishburne、Michael Peñaという豪華メンバーが揃い、そこも見所の一つです。
家族の確執の成り行きで、ならずして犯罪者に仕立てられた主人公は自らの犯罪行為を知った後も意に介せず、家族の為、自らの人生を謳歌する為に犯罪を継続する。
老年でありながらジョークや皮肉の数々。主演監督作品共通のいわゆる「イーストウッド節」は本作でも健在で安定の仕上がり。
そして人生を考えさせられる「悟し」もしかり。
90歳が間近に迫ったとは思えぬ監督の話術、足取や、主演でありながら少し控えた存在感。
これらが醸し出す科学反応がClint Eastwood映画の魅力といえる。
Clint Eastwood 。彼の作品を今後も追いかけていきます。
イーストウッド御大
明日はもっと
イーストウッドしかできない。だけど、
老人も金に目が眩む
孤独な老人が麻薬組織の運び屋となっていく過程に興味があったが、意外とあっさりはまっていったのが面白かった。車を買い換え、複数の女と遊び、多額の寄付を感謝される。いい気分だったろう。
でも、家族との関係が修復できなくて悩んでいたのが、妻の死に目に会いに行ったことで一気に関係改善。捕まったあとの裁判にも見に来てくれるようになった。挙げ句の果てには刑務所にも会いに行くから!と約束してくれる。そんなご都合主義ある?
何が伝えたかったのか。まさか家族を大事にしろ!なんてことではないよね。あんなに好き勝手やってたのに、最後に反省すればオールOKなんて話には共感できない。老人でも金に目が眩むって教訓を教えてくれたのなら納得だけど。
百戦錬磨のダーティーハリーは動じない
個人評価:4.3
イーストウッド作品を見終わった後に、幾度となく訪れるズーンとくる心を揺さぶる感覚。イーストウッド感と呼んでいるが、それがしっかりと感じられる本作。
自身の作品で主演を10年振りに務めた理由は本作を見れば明らかだ。
この役柄はイーストウッドにしか出来ない。90歳の運び屋という人生の厚みと、積み重ねた経験。そして蓄積された後悔。全てが身体から発せられる雰囲気で、そのバックボーンを物語れるのはイーストウッドしか出来ないだろう。
そして警官やギャングにも動じない貫禄。その演技に説得力を感じさせるのは、役柄である90歳の長寿の貫禄もあるが、見る側は百戦錬磨のダーティーハリーなどのイーストウッドを重ねて見てしまい、違う意味で納得してしまうのが、物語の面白味の1つと言えるだろう。
最後のブラッドリー・クーパーと車越しに語ったやり取り。そのシーンに主人公の90年の人生と、イーストウッドが伝えたかったテーマが集約されていると感じ、込み上げるものがある。
御歳88歳のイーストウッド。作り手としても、プレイヤーとしてもまだまだ若いモンには負けない!
ありがとう。長生きして下さい。
あるがまま
時間はお金では買えないとはこのこと
家族の多くに見放された孤独な老人の姿が物悲しい。「なんでも金で買えるんだが、たったひとつだけ買えないものがあった」それは何だったのか?
Movix堺で映画「運び屋」(The Mule)を見た。
日曜日で朝一番の上映回
子供連れがすごく多い。
劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル
映画ドラえもん のび太の月面探査記
が上映されている。
なるほど、これのせいか。
来週からはこれに
映画 しまじろう 「しまじろうとうるるのヒーローランド」
映画 プリキュアミラクルユニバース
が加わるらしい。
「運び屋」、原題のThe Muleをググってみると、
麻薬を密輸するために, 外国からの運び屋として雇われるしろうと旅行者、
drug muleともいう。
87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。
クリント・イーストウッド自身も今年で実年齢89才のじいさまだ。
出演作としては「グラン・トリノ」(2009年)以来10年ぶりだと思う。
主人公クリント・イーストウッドは農場を差し押さえられて住むところにも困っているところだった。
孫娘の結婚前のパーティに現れたときにたまたま出会った男に「運転するだけの楽な仕事がある」と持ち掛けられ、試しにやってみると大金を得られた。
それは非合法な仕事だった。
物語はたんたんと進むが、家族の多くに見放された孤独な老人の姿が物悲しい。
エンディング間際の主人公の言葉が
「なんでも金で買えるんだが、たったひとつだけ買えないものがあった」
それは何なのか?
答えを聞いて腑に落ちた。
上映時間は116分。
長さは感じない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
流石!いぶし銀の演技。
御年88歳のクリント・イーストウッドが、自身の監督作で銀幕復帰。レオ・シャープと言う87歳の老人が、ひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事に着想を得た作品。
クリント・イーストウッドも年を取りましたねぇ。ですが、まだまだその演技は健在。家庭を顧みなかった、“古い男”を見事に演じています。この映画のモデルとなったレオ・シャープは87歳であったわけですが、それを演じたクリント・イーストウッドも88歳。殆ど再現ドラマ?
冷徹な麻薬カルテルを相手にしてしまっていた訳ですが、なぜだか、そのハンドラー達を味方に?付けている感じですね。恐れを知らないその態度と、そもそも、高齢のおじいさんだったので、流石にカルテルの人間たちも、気を許してしまったのかもしれません。
気を許したと言えば、DEA捜査官もそうなのでしょうか?アールが、逮捕前にベイツ捜査官と接触するシーンがあるのですが、そこでも、人生の大先輩としてベイツに人生のアドバイスを行っています。
「こんな高齢者が運び屋であるはずがない」と言う思い込みが、結果的に、アールの運び屋家業を成功に?導いたのでしょうか。でも、こう言う風に、普通に車であっちこっち行く普通の人が、麻薬の運び屋をやるんですね。なんか、怖いな。
皆優しい世界
ギャングが皆優しい。特に優しいのが、「爺さん裏切ったらこうなるぜ!」、と目の前で仲間を始末したギャングが、奥さんの葬式で行方不明になったイーストウッドに、「.ボス!この爺さん嫁さんの、嫁さんの、葬式に行ってたんです!消しますか、本当に消していいんですかっ!(心の声….可哀想で可哀想でおりゃやだよそんなことすんの、許しましょうぜ、ボス)」と実は一番優しかったのがツボでした。
孤独な運び屋と家族との絆
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