運び屋のレビュー・感想・評価
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人に必要とされることは魅力的なんだよね
よくぞ老境の己に合う作品を見つけたな〜!というのが率直な感想。
爺さんが主役でもアート系じゃない、適度に動きとユーモアのある作品が作れるんだっていうのを見事に表現してる。
運び屋……確かに盲点だよ。捜査も難航するハズだよ
「明日はもっとだ。」 なんて心に響く、グッとくる言葉なんだろう。 ...
「明日はもっとだ。」
なんて心に響く、グッとくる言葉なんだろう。
まさか、クスッとさせられて、癒されて、泣かされる映画だとは思わなかった。
90歳になる爺さんアールは
家族をないがしろにして仕事と友達に生きてきた人物。
娘の結婚式にも出席せず仕事ばかり。
そんなアールはインターネットの波に押されて
仕事が出来なくなる。家は差し押さえ。
家族にも突き放される。自業自得だった。
ある人物からドライブするだけと仕事を勧められて
あまりに楽で大金が手に入るものだから
つい、と何度も行なってしまう。
途中で薬物を運んでいる事に気づくが辞められない。
そんな中、大仕事の最中に、ないがしろにしてしまっていた妻の命が短いと
報告を受けて、、、、
仕事をほっぽり出して妻の元へ。
その時の2人の会話がめちゃくちゃ心に残っています!
ニール「愛してるよ」
妻「昨日より今日のほうが?」
ニール「明日はもっとだ。」
こんなステキな会話を死に際に最愛の人としたい。
本当にそう思ったし、
これまでのニールを許し、とにかく来てくれて嬉しいと
心の底からの思いをニールに伝えてた妻に
尊敬と可愛らしさを感じた。
その後はブラッドリークーパー演じる麻薬捜査官に捕まってしまうんだけど。
所々にアールの人柄で救われた人間達がいることがわかる。
クリントイーストウッドは
皺々で背中も丸くなって足どりもトボトボ。
こんなにお爺ちゃんになってるんだぁと感じたし、
こんなにリアルに演じれる役者、監督。
めちゃくちゃカッコいい!!!!!
大好きクリント!!!
一輪の花
近年問題にされているアルツハイマーの話でも癌の話でもない
人が生きていれば必ず、そう 必ずくる老いの話です
過去の自分がどんどん失われていく
若い頃に仕事一本やりの生き方にツケが回ってくる
行き場のない老人はどうしたらいいのだろうか
「老い」に不安が追いかけてくる
時間はどんどん進んでいく、こちらの都合など御構い無しに
悔いのない生き方とはどんなことなんだろう
仕事は大切だ、生きるためには働かねば
でも1番では無い
自分の1番を間違ってはいけない
天涯孤独で仕事が趣味で死ぬまでできることならそれもアリだろうけどそんな人はそうはいないだろう
私の1番は何だろうか?
今からでも真剣に考えていかなければいけないことだと思う
死ぬ間際に「いい人生だった」と言えるように。
何が1番大切なのか
88歳のクリントの演技が素晴らしく
見入ってしまいました。
彼の人生はいつも自分のために生きてきた。
周りから慕われる存在でありたかった。
運び屋の仕事を始めてたくさんのお金を持ち仕事が上手く行っていた頃に戻れた。
そう思って楽しい人生を生きてるつもりだったけど
愛と時間はいくらお金があったって買えない。
奥さんがもう長くないと知った時
彼は仕事を捨て愛を選んだ。
長く生きてきてやっと踏み出せた一歩。
愛にお金なんていらない。
ただそばにいるだけでいい。
奥さんの言葉1つ1つにとても感動しました
家族を大切にしない彼だったけど、
それでも生涯で1番愛した人。
奥さんが本当に素敵な人で1番良かった。
イーストウッド以外にこの味わいは出せない
平日の昼間にかかわらず結構お客さん入ってました。
主役の爺さんはどうしようもない人なんだけど、どこかにくめない。
イーストウッド以外にこの味わいは出せないよなあ。
年齢的におそらく最後の主演作であろう本作を劇場で見れてよかったです(*^^*)
おじいちゃんの運び屋なんて。事実は小説より奇なり。最初は知らずにい...
おじいちゃんの運び屋なんて。事実は小説より奇なり。最初は知らずにいたが結局カネかよ。重い話になりがちたけど所々笑える。じいちゃんも女と金には弱かった。でもやっぱり最後は愛だよね。最後の「居場所が分かっているだけでもいいわ」って言う娘のセリフがおもしろかった。
現実的な言い方をしちゃうと有り得なくない⁈
非常に辛口な言い方になっちゃうかもしれない…
88歳で「自主返納制度」はご存知ですか?なんて謳う冖年齢とちゃうの? 流石にクリント・イーストウッドというだけあって、キャスティングも凄い! 内容も大した事では無い⁉️と思う所だが、それはクリント・イーストウッド監督&主演だから,話題になったんとちゃうの⁈
鶏がらも、いいスープが出る
タイトルとあらすじから、犯罪物のイメージでしたが。
「家族の大切さ」を教えてくれた作品でした。
花の品評会しか頭にない仕事人間のアール。
年を取って振りかえったら、仕事も家族もお金もない。
そこにひょんな話から「運び屋」をし始めるけど。
「ヤバイ!」と思ったのは最初だけっていう、飄々とした爺さんぶりが様になるんだなあ。
車のトランクに麻薬運んでるのに、カーラジオの音楽にノリノリって(笑)。
孫娘にに電話を切られて初めて気づく、家族の大切さ。
頭でわかっていてもそれを行動に動かさなきゃ、伝わらないのさ。
麻薬捜査官とアールの関係。1999年の「パーフェクト・ワールド」(ケビン・コスナー共演)のふたりの関係をちょっと思い出したりしました。クリス・クーパ、グッジョブ!
カーラジオやエンドロール(おまけ映像なし)の音楽も、ちょっといい感じの曲ぞろいで、今まで映画音楽もしてきたイーストウッドらしい。
「鶏ガラだっておいしいスープが出る」(褒めてます)。老いてなお主役を張れるイーストウッドに感服でした。
年老いる時のアイデンティティー
なんだろうな、なんでこの人が家族や生き方の大切さを語り沁みるのだろうかな。
しでかした者が感じて伝えることなのか。
自分も歳を重ねて何を頼りに生きるのか、そんな感じ。
クリント・イーストウッドはホントにうまく歳を取るなぁ。その彼がブラッドリー・クーパーを指名したのだろう働き盛り代表。
とてもアメリカを感じるハイウェイムービーです。
オススメ
90歳の退役軍人なら悪意なく?言ってしまいそうな差別的言葉や振る舞い、メキシコ系アメリカ人やバイカー姉さんの描き方、さらりとやっちゃうねーって思いながら見てました。でもこれが現実なのかも。
ブラッドリー・クーパーの銃の構え方素敵 (完全に個人的好み) そこにマイケル・ペーニャとローレンス・フィッシバーンがでてくると画面が引き締まる(これも個人的好み) 話はスルスル進むから見やすかった。
また泣いた
いわゆる泣ける映画ではないんだが 法廷の場面で涙が出てしまった、さすがクリントイーストウッド作品 それなりに期待していたが期待以上だった 配役もいい ブラッドリークーパー、マイケルペーニョ アンディガルシア、ローレンスフィッシュバーン、クリント本人も。
重い感じの作品ではないが、内容はいろんなメッセージを含んでいるようだ セリフ一言で人種差別の問題を提起し麻薬問題が身近にあり、ネット社会で失われていくもの、そして家族愛、朝鮮戦争に従事した退役軍人と言う設定も無視できない、細かいところで古い車にあった韓国旗のステッカーも個人的には大問題 朝鮮戦争があったのにそれには触れない日本の近隣諸国、クリントが日本に対して間違った認識を持ってない事を祈りながら鑑賞した
90歳にもなると怖いものもないんだな 何故か共感するものもあったりする、奥様との場面と娘との葛藤 リアルに判るこの感じが涙の理由かもしれない、まだまだ先の話ではあるけど。
時間は金では買えなかった。
イーストウッド映画
クリントイーストウッドの映画が大好きである。
見終わっていつも頭の中に浮かぶのは、
「それ以上でもそれ以下でもない」という言葉だ。
今回の作品も、90歳の、麻薬の運び屋をした男の生き様を描いた、それ以上でもそれ以下でもない作品であった。
批判しているのではない。むしろ賞賛しています。
主人公が確保されたあと、組織に警察が突入し、全員捕獲などという場面は一切ない。ただ、主人公の老人が逮捕され、自ら罪を認めるだけである。
余計なものは描かず、過剰な場面も演出も全て取り除く。そうして残る生き様が妙なリアリティを醸し出し、僕はその人物に対し淡々と想いを馳せる。それがたまらない。
老練した手際というのか、イーストウッド作品にしか感じられない不思議な感覚であり、それこそが彼の凄さだと改めて感じた。
イーストウッドよありがとう!
こうして、彼の作品を観れるのは、嬉しい。
確かに、歳いきましたなあ!
しかし、皮肉混じりのセリフは、健在だ!
山田康夫の顔思い出したな。
ブラッドリークーパーもいい。
アンディガルシアなんやね。
お金で買えない大事なものとは❓
お金で車や貴金属は買えても、どうしても手に入らないものがある。それは何なのか? その貴重な答えを提示してくれているのがこの作品である。イーストウッドが、ノンフィクションにシフトしているのは確かだと改めて思った。この作品も、ニューヨークタイムズマガジンの記事にインスパイアされたものだ。映画のプログラムの巻末にその記事の翻訳が載っていたので、読んだ。名前は違うし、家族のことは一切書かれていなかったが、本人の設定はそのままだ。事実は小説より奇なりということわざがあるが、この話はまさしくその通りだ。麻薬の運び屋が、87歳の老人だとは誰が想像できるだろう? だが、私はそれよりも主人公と家族の関係に心惹かれた。家族のことは記事になかったので、全くの創作ということだが、イーストウッド自身の人生を反映しているという。家庭を顧みず、仕事に生きた日々。結婚式もすっぽかしたせいで、娘とは12年間も口を聞いてもらえない。その娘役を実の娘に演じさせて、すごく身につまされる感じだ。それが、法廷のシーンでは打って変わって幸せそうだった。運び屋の話ではあるが、私には家族の話のように思えた。
思わぬ展開でした
スリリングだけど重た目で、早く結末が来てホッとしたいと思って観てたら、途中からそんなことはどうでも良くなるくらいに引き込まれてました。何年も前にクリント・イーストウッドがインタヴューで言ってたことがそのまま主題歌になっていた様に思います。彼の圧倒的な前向きさと一つの理想的な生き方(心の持ち方)を感じました。
真っ当な人生を送れるなんて思ってない訳で…
誰もが平穏な人生を送れるなどと思っていない。
誰にだってコレはちょいとヤバイ!と思うことは多々あるわけで、なんとはなく潜り抜けて生き抜いてきたはず。この映画は別に若者に処世術を伝授しているわけじやない。て、言うか老人と呼ばれても可笑しくはない者たちへ語りかけているかのようだった。人生100年!バカなコマーシャルが恥ずかしげもなくオンエアされてる今に向かってムカつきを露わにするイーストウッドの顔が浮かぶよ。
100歳まで生きよう!そんなコトを言う奴は99歳の老人だ。映画の中でそう言ってるではないか…
疲れ果てた身体を引きずってでも、老いを迎え入れてはいけないのだ。例え、今まで失敗だらけだったとしても…絶望からでしか本物の人生は手に入れられないのだから。
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