「懺悔」運び屋 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
懺悔
どうしても作っている本人と被る。もはや、生い先長いとは思わない映画人の作品として捉えてしまうし、本人もその見られ方に意欲満々のようだ。
仕事人間の成れの果て。このジジイを赦せるかどうか。ここでは赦されるが、そこがポイントではなく、赦されるためではなく、自発的な行為として懺悔を描く。そこが軽やかだ。
実力俳優で固められる捜査陣。そことコンタクトなく進んだ挙句の朝食のシーン。実に味わい深い。
イグナシオ・セリッチに向けられた乱痴気合間のジジイのメッセージ、唐突なブッコミ方ではあるが、こちらのテーマもファミリー、ドラマの見方が深まる凄い一手である。
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