「さすがのイーストウッド作品」運び屋 shinさんの映画レビュー(感想・評価)
さすがのイーストウッド作品
良かった。
イーストウッド自身の集大成にしようとしたのか、自身に身を重ねるようなテーマの映画。
最初は冗長なシーンが続く。
確執を抱えた親子の会話。表と裏社会の対比もどこかありきたりな描き方のように見えた。
これからどんな展開になるんだろう、とハラハラするが警察に尋問されるシーンも、裏社会の人間たちとの会話にもあまり緊張感が伝わってこなかった。
それでも目が離せずストーリーに引き込まれていくのは、イーストウッドの怪演のおかげだろう。
老いてからの過ごしかた、人生お金じゃない、などよくあるテーマ、セリフ。それがなぜいちいち沁みてくるのか。経験した人でしか語れない、現せないイーストウッドならではの視点で描かれているから と これもまたありきたりな感想だけれども、人生の深みを味わえるイーストウッドの集大成の映画 と思いたい。
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