ウィーアーリトルゾンビーズのレビュー・感想・評価
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中身より見た目、
親を亡くした子どもが集まって…とキャッチーで何とも意味あるだろうな設定のこの映画。ハッキリ言って登場人物の内面の掘り下げも表面的だし哲学的な台詞も何となく意味ありげにする為かなと、ほぼ物語の要素は派手なビジュアル性を肯定する為に準備された設定なので感動とか話の意味とかそこに期待してはいけないなという感想です。
大手のCMを沢山手掛けた監督という事もあって全編通してCMばりに濃い画面の作りでちょっと出の配役も豪華、セットや衣装もお金かかってんだろうな仕上がりでオシャレでキャッチーで攻めた映像と業界への太いパイプを感じさせるスタッフロール。これが電○の力…か
ある意味この情報量に対しての無味乾燥な感じが、どこかの誰かのピンポイントな満足のために手間暇かけられて出来た娯楽と、誰かの辛さやしんどさを無いものの様に無視したスキャンダルの消費とそれを見透かした無感動が風船の様なポップでバブルなジャパンポップカルチャーの側面にも見えてしまい。2018年にまで引きずられたバブリーなこの感覚こそがゾンビじゃないのかなと思い至りました。
ただゲームっぽい画面の撮り方やその他の演出も含めて映像的には嫌いじゃないし。アングラで先進的に見えるものを大衆向けに見やすく分かりやすく綺麗にキャッチーに昇華しているところは広告業界的な見せ方として流石でした。とにかくパッとの絵面がいい。
結果なんとも鼻について庶民の私からしたらファッキンインテリジェラシーで相容れないという結果になりました。
「風穴」空けて欲しい。
まず評価をハッキリさせておきたくて4★にしています。基本は好きな映画でした。劇場を出る時の満足感は高かった。面白い。だがしかし。意味を考えても考えても考えても、第一印象から全く深くならない。どころか、騙されてた気分。「わかった顔して言うだけ言ってみた、撮ってみた」の印象が深いです。
高評価ですが、多分この後、貶しまくります。
あらゆる描写が「松子」感覚で進みます。4人の子供たちの両親がどうやって死んだのかの短劇は面白いです。テンポ良い。このパートのエピソードは、世相・社会問題を写す鏡。また有名俳優が次々にちょい役で登場し消えます。ヒット&アウェイの役者さんと同じく、どのエピソードも私たちの心をノックするだけ。映画の軽さは、そのせいもあるんだと思う。抑揚のないPerfumeのVocalの様なイクコの演技も途中で飽きてきます。
「リトル」を名乗るには何らかの意味があるのだと思ってた。死んだも同じの大人たちの予備軍だからリトルなのか。両親に死なれた死にぞこないだからリトルなのか。この狙いも答えも、結局は解決を見ず。「but Alive」ゾンビだけど生きてるぜ。聞いてみたいのは「両親を殺したのは誰か」じゃない。「君たちを殺したのは誰なの?」。答えはオトナ?あまりにも面白くないことない?
おっそろしく長いMVだと思えば腹も立たないけど、歌が下手過ぎてドン引き。逆に上手すぎるのもドン引きになりそうだけど。
取りあえず生きては行くが、自分が何をしたいのか、何をすれば良いのかも判らない4人の姿に、感動なんてものは微塵も感じなかった。これ、多分監督さんも同じ生き方して来たんだと思う、いや、下手すりゃ現在進行形。原っぱを各々の方角に向かって歩く姿は印象的。だが、そこに至るまでがホントにクドイ。「気負い過ぎていた頃」の韓国映画に似てる。なかなか終わってくれない。真っすぐに終わらせたくないのでしょうか。最後にサプライズ的な感動か何かが要るんですか?どうしてそんなものが要るのでしょうか?と、問い詰めたくなる。誕生場面の必然性って何ですか?ツナガル命の素晴らしさ?唐突にそれは無いでしょう。前後に、この場面とツナガッテル何かが無いことないですか?
エモいってのは死語らしい。BensonのNo one emotionが1984年だって。エモは35年前から死語。これこそゾンビじゃないですか?
最後に、今後への期待。
最近気づいた「外れの法則」。映画の宣伝コピーやチラシなんかに、某巨匠の名前が入ってる映画は、例外なく全部クソ外れ。観る価値無しって言ってもいいくらいの愚作が並ぶ。おかしい方向に向かってる、絶対に。商業主義が駄作を引っ提げて、文芸だの芸術だのココロかきむしる名画だのと、適当な謳い文句で人々に押し売りしている今日この頃。
Emotion、良いじゃないですか。ドンドンやって欲しいです。ガンガン行って欲しいです。「風穴」空けて欲しい。
1人のゾンビとして。
新しい映像表現だという噂を聞き、期待感を胸に劇場へ足を運びました。結論よかったです。一昔前の言い方ですが、エモい。
POPさとテンポ、恐ろしい情報量がキモだと思いました。個人的な体験ですがあまりの画面の情報に中盤で頭痛くなりました。
ただ構成はシンプルに三幕。身の上話と冒険の始まり、バンドシークエンス、そして何者でもなくなった彼らの最後の旅。破壊と再生の物語としてベタベタだと思います。
個人的には共感出来るシチュエーションが多々ありました。私も幼い頃に親を亡くしました。火事であまりに突然で葬儀では泣くことが出来ませんでした。
私も孤独を抱えて生きています。多分みんなそう。
そんな僕らの人間賛歌としての「人生は続いていく」。
人生ハードモードでも生きていく、ネガティブな前向きさはグッと来るものがありました。
その上で、客を馬鹿にしたようなラストも最高。彼らの冒険はあったのか無かったのか。
役者の演技は達者では無かったけれど、演出と相まって絶妙。中島セナの存在感はすごい。母性すら感じるエロチズムがありました。
話が脈絡ないのは中学生の妄想オチだから仕方ない??
(派手な演出も含め)話が脈絡なく展開されるので一歩引いた視点から趣旨を酌み取るしかなかった。
冷めた死生観は現代的だが、「今時の子供はこんな感じだろう」と監督が考えた台詞を言わせている感じが否めなかった。
主役4人は瑞々しく素晴らしかった。
途中、音楽関係者のインタビューシーンがあるがカメオ出演的なものなのか蛇足に思えた。
好きな人もいるのかも
基本ネガティブで、
退屈だとかしか言わないので
何もストーリーに入り込めない。
冷めた目で見てしまう。
いつまでこんなのが続くのか
ってだんだん見るのが苦痛になってくる。
が、急にバンド演奏。
物語が大きく動き出す。
いじめっ子を見返すとか前向きに進み出し、
少し引き込まれだすんだけど
結局、元に戻ってしまう。
で、
こんなんでどう終わらせるのか
って気になり最後まで見た。
うーん…正直面白くはない。
「変わってる」「挑戦的」とは言えるが、
「駄作」「名作」とは言えない。
オススメはしようがない。
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