「中身より見た目、」ウィーアーリトルゾンビーズ てけとさんの映画レビュー(感想・評価)
中身より見た目、
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親を亡くした子どもが集まって…とキャッチーで何とも意味あるだろうな設定のこの映画。ハッキリ言って登場人物の内面の掘り下げも表面的だし哲学的な台詞も何となく意味ありげにする為かなと、ほぼ物語の要素は派手なビジュアル性を肯定する為に準備された設定なので感動とか話の意味とかそこに期待してはいけないなという感想です。
大手のCMを沢山手掛けた監督という事もあって全編通してCMばりに濃い画面の作りでちょっと出の配役も豪華、セットや衣装もお金かかってんだろうな仕上がりでオシャレでキャッチーで攻めた映像と業界への太いパイプを感じさせるスタッフロール。これが電○の力…か
ある意味この情報量に対しての無味乾燥な感じが、どこかの誰かのピンポイントな満足のために手間暇かけられて出来た娯楽と、誰かの辛さやしんどさを無いものの様に無視したスキャンダルの消費とそれを見透かした無感動が風船の様なポップでバブルなジャパンポップカルチャーの側面にも見えてしまい。2018年にまで引きずられたバブリーなこの感覚こそがゾンビじゃないのかなと思い至りました。
ただゲームっぽい画面の撮り方やその他の演出も含めて映像的には嫌いじゃないし。アングラで先進的に見えるものを大衆向けに見やすく分かりやすく綺麗にキャッチーに昇華しているところは広告業界的な見せ方として流石でした。とにかくパッとの絵面がいい。
結果なんとも鼻について庶民の私からしたらファッキンインテリジェラシーで相容れないという結果になりました。
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