「カムチャッカより熱い!」ウィーアーリトルゾンビーズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
カムチャッカより熱い!
監督が1984年生まれというから、80年代に流行ったものが詰め込まれた作品なのだろう。ファミコン世代、映像も不気味なカラー、早口会話のような編集等々。映画的にもATG風、大林風、東宝特撮風だったりして、実験的アナログフィルムの雰囲気をそのままデジタルで撮ったみたいな雰囲気。そういえば、大林監督もCM出身。映像だけは似てると感じた。
両親を亡くした4人の13歳が火葬場で出会う。しかし泣けない。そんな無感情な世代ではあるけど、心の中では愛を求めている(はず)。しかし、頭の良い彼らでもやるせなさを行動に移すことができない。見た目は厭世的、世紀末思想のかたまりなのだ。
リトルゾンビーズの曲は良かったけど、その後の展開がどうも面白くない。金を稼ぐという発想もなかったのだろうし、人生の目的も殺人犯探し?どうも、大人目線で見ると、共感する部分が全くないので、途中で早回ししたくなったほど。時折、ハッとするような美しい映像もあったけど、やはり短編、CM向きだと思う。
電通といえば今や中抜き問題で非難の声も上がってますが、この映画の製作費も中抜きされたのでしょうか?電通社員のまま撮ったらしいけど、社員なら大丈夫そうですね。「大人が金を全部持っていっちゃった・・・」という台詞は大人→電通にしてください!などと思ってはみたものの、視聴したWOWOWの「W座からの招待状」も電通が制作協力・・・金の流れははっきりさせてくださいね。
今晩は
ギャップが凄すぎる、映画サーフィンですね。
私は一日(週末)に観るのは2本、多くて3本と何となく決めていますが(それぞれの映画の印象がぼやける感じがするため。理想は一日一本。でも、日々働く身には無理・・。)
”ステップ”からの”ういあーういあーりとるぞんびーず・・”かあ。(このフレーズは不思議に脳内に残っています、電子ピコピコ音とともに。)
不可思議な、けれど”その業界”の人が作りそうだなあ、と思った作品でした。勤務近くの勤務先のミニシアターでたった一人で観たことも覚えています・・、covid前でしたが・・。
では、又。