「中世に思いを馳せて」フッド ザ・ビギニング aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
中世に思いを馳せて
歳取ると雑念が増えて困りますね。
今をときめくタロン・エガートン。彼の作品、初見は「キングスマン」でした。このシリーズの少しおバカで泥臭いギャグ(往年のモンティパイソンに通じる)が大好きなので、どうしてもイメージをダブらせてしまう。「ロケットマン」では、コスプレが多かったのであまり気にならなかったのだけど。ロビンといえば、バットマンだし、そういえば「ジョーカー」にはでてこなかったな。
ロビンフッドは領主だったという面白い設定。「キングズマン」で言うジェントルマンは、語源を辿ると荘園領主(ジェントリー)だったことからも、なんかダブるな。
これは百年戦争や薔薇戦争のあたりの話だろうか。シアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーの「ふたりの女王 メアリとエリザベス」は画面も美しくて面白かったな。いやいや、十字軍だからさらに前のはず。それにしても封建制が長く続いたもんだ。アーサー王の時代から、領主は荘園を護り、日々の糧を領地から得る。蛮族が社会的に進化するのには、合理的な道なのだろう。騎士は闘い、農夫は耕す、シンプルな分業だ。略奪者が現れれば、上流階級は身を挺して領地を護る。ノブレスオブリージュは近世の概念みたいだけど、源流は一緒だろう。
ジェイミー・フォックス扮するヤキ(なんだっけ?)…というか、ジョンはカッコよかった。イスラム側の兵士のクロスボウがゴツくて強力。よく見てみたい。対するイングランド勢は長弓で、なんか圧倒的に不利なような。
と言った感じで、なかなか集中しなかったのだけど、イングランド中世時代への興味、というお土産を頂けた作品でした。ホント、作品の話でなくてすみません。