「奪いすぎた代償:極限の戦い」トリプル・フロンティア haruさんの映画レビュー(感想・評価)
奪いすぎた代償:極限の戦い
クリックして本文を読む
予告編と豪華キャストに惹かれて鑑賞しました。
本作は、欲を出しすぎれば大きなリスクが返ってくることを極限のアクションで描いています。
その最たるものとして、ベン・アフレックのキャラクター が予定以上の金を奪ったために命を落とす展開があり、犯人は麻薬組織ではなく村の若者たちであることが衝撃的です。
同時に描かれるのは、帰還兵が社会に適応できず、任務を終えても平穏な生活へ戻れない現実。
戦場で鍛えた技能と感覚は日常では活かせず、空虚さが彼らをより危険な行動へと駆り立てます。
この“行き場のなさ”が、物語全体にリアルな緊張感を与えています。
内通者として行動した女性は、自分の弟 とともに冷静さを保ち、混迷する状況の中で物語を引き締める存在として描かれます。
ラストで仲間に渡された紙には、捨てざるを得なかった金の隠し場所(座標) が記され、続編を匂わせる余韻ある締め方になっています。
総じて、銃撃戦や追跡といった迫力のアクションの裏に、欲望とリスク、帰還兵たちの現実が重なる、骨太で見応えのある作品です。
コメントする
