「麻薬ギャングから大金を奪う退役米軍大泥棒」トリプル・フロンティア ララリレロさんの映画レビュー(感想・評価)
麻薬ギャングから大金を奪う退役米軍大泥棒
民間軍事会社でコロンビア警察と協力して麻薬王を追っているポープ(オスカー・アイザック)は、組織の情報提供者から麻薬王が住む隠れ家の情報を得ます。その家には大金が隠されているというのです。
この大金強奪を計画し、元米軍陸軍特殊部隊に所属していた仲間4人と共に現地へ乗り込み、予想以上の大金強奪に成功します。しかし、欲張りすぎて、札束を積み込みすぎたヘリコプターがその重みに耐えきれず山中に墜落してしまいます。何とか人力で運ぼうとするも険しい山中では思うにまかせず、大半を置き去りにせざるを得ませんでした。
欲に目がくらむにしても、限度というものがあるでしょう。現金というものは結局荷物でしかありえない。それを運ぶ愚かしさを大真面目に見せる皮肉たっぷりの作品です。金の亡者になると、その愚かしさがわからなくなってしまうのでしょうが、男たちは懲りた様子はまったくありません。
人の性として、富を手にするとそれを死守しようとするあまり、前後の見境を失くしてしまうようです。金に対する異常なまでの執着心が昂じて、結局その大半を失うか、下手をすれば命すら失うことになるということになりそうです。
それにしてもセコイ退役米軍人連中です。
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