「これぞ映像化不可能、小説=文字でないと無理」影裏 だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ映像化不可能、小説=文字でないと無理
これが本当の実写化不可能作品です。
久しぶりに観終わってもちんぷんかんぷん。
ん?だから何?、え?どういう意味?
ネタバレサイト見てようやく意味がわかりました。
綾野剛が演じているのでネタバレにはならないと思いますが、原作では、前半は主役である「今野」が苗字のみで男性なのか女性なのか分からないようです。物語の後半で、体は男性であることが確定していく、、、という物語らしいです。
(ここでは心の性別は書きません)
どうやら読む人によっては「今野」女性だと思い込むらしく、男性だとすると話が変わってくる。もう一度はじめから読み返したくなる、というところが、絶妙らしのです。小説だと文字だけで想像なのでこの設定が使えますが、映画では無理がある。綾野剛が演じていますし、冒頭の下着の膨らみで、男性だと確定してしまうから。
映画ではここが描けないので、
ん?だから何?
え?どういうこと?
???となってしまうようです。
これは演技や演出ではどうにもなりません。
唯一考えられるのは、世間では全く知られていない性別不明の新人俳優を使うしかないですよね。
映画にすること自体が無理があるようです。
想像すると、、綾野剛の役をボーイッシュな女性が演じていれば、同じ脚本でも全く違うストーリーになるかと。
演者も素晴らしい演技だし、映像も重々しく、隠された何かが、、、と期待が持てるものでしたが。
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