「次回も見守りたい」機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ カエルさんの映画レビュー(感想・評価)
次回も見守りたい
鑑賞から時間が経ったので、記憶が改編されているかもしれませんが‥。
事前にyoutubeで冒頭のシーンを見て期待半分、覚悟半分での鑑賞でした。
人間視点で描かれるモビルスーツの戦闘は、一歩間違えたら…の緊張感がひしひしと伝わってきました。
モビルスーツに乗った後も、手描きアニメでは表現しきれないスピード感となめらかで説得力のある映像に満足でした。
そう、映像は最高でした。
ストーリーとキャラクターはううむと唸りたい気分です。
セリフがいちいち回りくどくてキザったらしいし
ギギは大人なんだか子供なんだか、狙ってああしてるのか
精神分裂でもしてるのかってくらい行動に一貫性がないように感じたし
ハサウェイが事情聴取を受けるシーンや町中を歩き回るシーン
ガンダムに乗るまでの紆余曲折はスパイ映画?
いやその要素いるの?
もう一回見れば理解できるのでしょうか?
昔見た富野さんのインタビューで、
ガンダムの物語は、どうしたら人間の世界から戦争がなくなるのか?をアニメ上で考えたけど、ダメだ、なくならないわ。という結論に至ったんだとか。
そこでニュータイプという概念を生み出して、言葉の壁を取り払って分かり合えれば戦争なくなるんじゃないか?と考えたけど、結局戦争なくならないわ、どうしよう?っと仰っていた記憶があります。
非常に考えさせられるテーマで、ガンダムがただのロボットアニメから視聴者に疑問を問いかける作品なんだと認識を改めることになりました。
今回の物語は堕落しきった地球連邦にお前ら目を覚ませ!とバンバンビンタするハサウェイ陣営という構造ですが、バリバリ武闘派なハサウェイ陣営は立派なテロ組織。
堕落政府vs武闘派テロ組織の戦いで何か心に響くものが描かれるのか、それともひらすらガンダムカッコイイで終わるのか、次回作以降も期待半分、覚悟半分で劇場で鑑賞したいと思います。