劇場公開日 2019年2月16日

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「日本語の「お上手」と「本物」の違い」金子文子と朴烈(パクヨル) ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5日本語の「お上手」と「本物」の違い

2025年3月20日
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鑑賞方法:VOD

これは韓国の映画で、日本人の主要人物役も大半は韓国人が演じており、
とっても日本語が「お上手」で、相当な学習と訓練が施されていると感じた。

しかしながら、限りなく「お上手」ではあるが「本物」ではない。
関東大震災時における日本人自警団が、不逞朝鮮人を見分ける為に使った「十円五十銭」を、日本人役の韓国人が、
ネイティブな日本語で言えなかったら、それはもう、限りなく偽物だし、この作品の根幹が揺れ動く。

スポーツ映画で、プロ選手ではない芸能人が、スポーツ選手役を「努力」してお上手に演じる事とは訳が違い、
努力で埋められるフィクションとは違う。
「言葉」の壁が重要な要素の映画では、そこは本物を使うべきだった。ただし、努力は認める。

ソビエト蓮舫