Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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この作品は評価が難しい
エンターテイメント作品として観るなら大変申し訳ないが凡作~クソ映画となる。ただし命を懸けて原発事故と対峙した人々の功績を映像として世に残す意味は大きいし、大げさではなく日本国民全員が見るべきだと思う。ただ、それだけにところどころ大雑把な描写が気になった。特に何もしていない(描写されていない)のに気圧が下がってみんなで大げさに喜ぶハリウッドのB級作品みたいなシーンは全く興ざめで、この安易な描写が重要な記録映画を一気にクソ映画に貶めている。もし福島原発の職員が武漢ウイルス騒動に乗じてマスクを高額で転売するような利己主義者ばかりだったら、もう東日本は人が住めなくなっていただろう。行き過ぎた個人主義がもたらす未来について考えるきっかけとしても価値があるし、当時の無能総理大臣が復旧支援どころか妨害していた事実を描いたのも大きい。それだけに、映画として凡作にとどまったのは極めて残念。
実話を元に
東日本大震災から9年
私たちは関西なので、東日本大震災はあまりピンとこないのですが
どちらかと言うと阪神大震災の方が強烈な記憶なので。
でも、テレビで大津波の被害みて水って怖いなって思ったのはあれ以来です。
台風にしろ、災害にしろやはり水は怖いと。
さて映画の話に戻りますが。
映画の見終わりも、震災も原発事故も、過ぎ去ってしまったいま、どうなったかを知っているのでそんなことがあったのかなって思いがちですが。
原発の中に残った数名、もう命も投げ出す覚悟だったのだな。
結果、生き残ったから平和なのだけど、
残る時はこれでもう死ぬと確信しながらの任務だったんだな。
東電の社員さんの責任感、使命感、感じました。
命をかける、死ぬ気になって、よく使われる言葉ではありますが、それをリアルに出来ることってあるんでしょうか?
フクシマ50の皆様に脱帽しました。
そしてそれらを顔の表現だけでその気持ちを表す演技の
渡辺謙、佐藤浩一、吉岡秀隆…名優のみなさま。
さすがです。
原発賛成音頭ではありません
2011年3月11日、東日本大震災に於ける津波によって発生した福島第一原子力発電所の事故の話。
メルトダウンや圧力破壊を避け様と尽力する職員達や指揮をとる吉田所長の奮闘を現場目線でみせるストーリー。
この手の作品はダチョウ倶楽部ばりに俺が俺がと順番に手を挙げていく演出とか、時代劇か舞台劇かの様な力み過ぎ演技とかが多いけど、今作では、ガヤや脇役では説明台詞の力んだ捲したてはあったものの、メインどころではそう言うのが余りなく比較的好印象。
TVや新聞やネットなどで、当時の状況は情報としては沢山入ってきたけど、生々しい現場での様子がだいぶ再現されているであろうドラマで、経過や結末は知っているのにスリリングだし、胸アツだし非常に面白かったし、勉強になった。
更には、現政権ではないにしろ当時の官邸や本社の無能っぷりをある程度の配慮はしながらもちゃんと見せていたのも良かったし、大きなシーンじゃないけどTEPCOジャンパーのシーンとかは良い意味でモヤッと引っ掛かった。
ただ、当時ニュースで沢山見たり聞いたりした知識や、実況の記憶があるからわかるけれど、圧力がどうとかベントがどうとか、爆発起こして何で?とか、余り説明がないから、当時子供だった世代や更に若い人たちには余程勉強していないと難しいだろうし、放射能に関して間違った見識が持たれてしまうかも。
脚色が中途半端で惜しい…
全世界が注目した空前の大事故。
描き方によっては、歴史的名作と呼ばれたかもしれない。
泣かすなら、とことん泣かす!シリアス路線なら、とことんリアリティの追求を!某政治家の無能シーンも沢山は必要ないし、女優さんへの気遣いシーンも多く要らない。
ベテラン俳優陣の演技が素晴らしいだけに、終わった後のモヤモヤに脚色の中途半端さを感じた。
最後は違うと思った
私達はとても忘れっぽいです。東日本大震災による東電福島第一原発事故。これの映画化には賛否両論あると思います。津波の破壊力を伝える為に、被災した建造物を残すかどうかで意見が対立するのと同じ様に。でも私達が忘れないうちに、後世の人達に映画として残す事は、やはり大きな意義があると思うのです。あの事故の時何が起きていたのか、それを知って今後に生かさなければなりません。
冒頭からリアルなセットで事故を再現していて、緊迫した過酷な状況だったことが伝わりました。これは映画ならではです。東電の職員が全員現場から撤収してしまった、というデマを私も聞きましたが、そんなことが出来るわけがない、やらなければ東日本が壊滅していたのです。
一方で、描き方には不満もあります。例を挙げると、
・娘の恋人を登場させるより、もっと原発の解説をした方が良かった。
・現場の職員達が家族と連絡を取っている中、総務の女性は、「夫とは信頼関係があるから連絡しない」と言う。心配している家族に連絡しないのは、一昔前の家庭を顧みない仕事中毒の夫と同じです。必要の無いシーンでした。
・素人の(失礼)菅直人総理が突然現場を訪れると言ったのは、東電本部(本店)の混乱ぶりと、誰が司令塔かわからない無責任さにしびれを切らしたからで、のんびり視察するつもりだったわけではありません。迷惑な行為だったのでしょうが、本店はそれを説得して止めることが出来ませんでした。この不手際の原因は、そもそも原発を作った当時の政権と東電幹部が、「いざという時」を想定していなかったからだと思います。
・最後、2014年、伊崎は立ち入り制限区域に入って、桜を見上げて亡き所長に語り掛けます。でも、この美しい桜を本来見られた筈の住民は居ないのです。まだ戻って来られないのだから。この事を伊崎に語らせるべきと思いました。
原発について、忘れられないことがあります。
20年近く前、友人の福島の実家に数人でお邪魔しました。ご家族は明るくて気さくな方たちです。
そのお父さんが私に、「近くに原発があるんだけどね、そこの電気は全部東京に送られて、東京の人が使っているんだよ。」それが不満そうでした。今は千葉県民で東電の利用者ですが、実は私は東北の生まれで、父の会社が倒産して、小学校入学直前に、東京に引っ越すことになったんです、不可抗力です。そう言いたかったけれど、気まずくさせるので黙って聞きました。一方で友人は、自ら東京の大企業に就職して、都会の生活を満喫していたので、本当は言いがかりに近いのです。でも、東京の人間は華やかな生活をして、必要以上に電気を使っていると言われても仕方ないのだな、と思いました。
帰りに高台から見た原発は、後ろの綺麗な海にはそぐわない異物に見えてしまいました。
そして震災と事故です。その時のメンバーとは疎遠になってしまったので、あれが第一原発だったのかがわからず、ご家族がどうなったのかも確かめられないままです。
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3月11日追記
福島県の帰還困難区域を通るJR常磐線が3月14日に全線復旧します。
喜ばしいニュースだと思ったら、その事で帰還できる住民は居ないそうです。特集番組で現在の町の様子を見たら、地震で破壊された廃墟に草が生い茂った状態です。時間が止まったまま、というより、荒廃が進んでいるのでした。
また、この復旧についても、五輪に向けて復興をアピールする為に、駅周辺の整備だけを急いだ、という意見があるようです。物事は多角的に見なければいけないのですね。避難指示の全面解除は2023年春を「目標としている」そうで、まだ先は長いです。
作品の意図は?
実在した吉田所長の功績を作品にしたかったのか?
3.11の真実を書きたかったのか?
それともエンタメ作品ですお楽しみくださいとしたかったのか?
作品の意図がわからない。
フィクションでも十分だった気がする。
被災者の傷をえぐるようなことをしたくなかったのなら。
だとしたら、吉田所長の名前だけ実名で、
他は架空の名前ってなんでなの?!
テプコ本店のヌルさを書きたかったなら、
なんであんな総理にしたんだろう?
当時の菅直人元総理は、あんな人じゃなかったらしい。
いろんなことが、中途半端で、
苦しい胸を抑えるような思いで観ました。
私も当時、ボランティアに行ったからね。
知らなかったことを伝えるためなら、
ちゃんとやって欲しかったし、
エンタメで作るなら、完全にフィクションに拘って欲しかった。
なんだか見終えて悔しかった。
素晴らしい役者さんたち、スタッフさんたち、
技量は十分に満足しています。
でも、これは評価したくない。
私はまた日本人が好きになった!
今日この映画を見ようと思ったら、イオンはコロナで休館でした。それでやむなく東宝に。東宝の入っている観客数はやはり少数でしたので、コロナの影響は大きいと思いました。こんな時にこの映画というわけですが、めぐり来た3.11の震災で、東電というところで戦った人たちの断面、事実を知ることができたのでありがたいです。一番感じたのは、仕事でも命を放り投げて故郷を家族を守ろうとした人たちがいたこと。そして、決死の人間は美しいということです。彼らは本当に命と引き換えに戦ったんだと思うと涙が出ます。日本の武士道のようなところがありますね。組織として本店と現場の人間たちが、それぞれの立場で原子力の扱いについて激しくぶつかり合いますが、いかにその時の判断が大切かということが良く判りました。それにしても、あの総理何とかならないのと怒り心頭です。
この映画については、いろいろ賛否はあると思います。被災された人たちからみたら、原発での出来事がメインですから、置き去りにしているような面も多々ありますが、この映画をきっかけとして、東北の苦しみを少しでも知ることになれば良い映画だと思います。本当に大変だった人たちも、ぜひポジティブに前進されるきっかけになればと思います。私たち人間は、不幸や幸せのどちらも、今世で味あわなければならないように出来ているわけですから、とにかくどんなに不幸であっても、前向きで明るく生きるべきなんでしょうね。
佐藤浩市が印象に残った
総理こんなタイミング悪かったの?
東電本部も命令ばかりで、現場との意思疎通が出来ない。
って少し腹が立つほど、現場視点に引き込まれた。
娘が生意気だー!
でも、「四十の子持ちなんかに」と父に反対されても、相手が斎藤工なら自分を貫いちゃうのはわかる。
最後、満開の桜で締めてくれたのは良かった。
迷っているなら観るべき
ほんとそう。
この映画は、あくまでエンターテイメント
なのだが、「実話に基づいた物語」と冒頭に述べていることは間違ってはいないと思う。
ただ、この物語に勝者はいない。
そして
ここからは私見
あのときも感じたけど、○ンとか言う総理が全ての足を引っ張っていることがよくわこかった。新型肺炎禍に真っ只中にいて、当時の政権与党の成れの果てのRM党のRhoが、対応が後手後手、場当たりみたいなことを言うが、どの口が言うのかと改めて思う。
現場の判断を本店が全面的に支援していたら、爆発しなかったかもしれない。
結末を知っているだけに、吉田所長(渡辺謙)も伊崎(佐藤浩市)も、主役ではあるが、敗北する運命だった。誰かを助けられたわけでもなく、思いを遂げたわけでもない。最悪の状況の中で、最善を尽くしたという意味ではヒーローだが・・・。
みんなが懸命だった。戦争映画とも言える。
しかし、報道でみた建屋の爆発のもと、あれ程の惨事が起きていたことに驚く。地震と津波の描写はもう少しリアルさがあってもいい。誇張とリアルの谷間で、少し嗤った。
ラストシーンのサクラは美しかった。涙が出るほど美しかった。であればあそこで流れる曲は、ダニーボーイではなく、「群青」だったろう。
感動しました。
専門用語がわからなかったけど当時小学生だった私はこの日福島で原発がこーゆうことになってるってことを知らなかったし故郷を守るために命をかけて闘っていることは知りませんでした。
世の中はみんなの仕事で成り立っているんだなと感じました。吉岡秀隆さんが好きで見に行ったのですが本当に見てよかったです。
何事も過信と鵜呑みは禁物
まず、真実と謳われてはいるもののこの作品がドキュメンタリー映画ではないということを頭に置いてみましょう。
「何事も過信と鵜呑みは禁物」ですから(ゆっくりゴシップチャンネルさんが常々仰っていること。)
その上で、地震と津波のシーンは想像以上に怖かった。
やはり、日本人の琴線に何か触れるものがあったのだろうか、当時神戸に住んでいて全く被災しなかった僕でも怖いと感じた。なのであの当時被災した方々がもし観ようとされていたらあまりおすすめはしない。
想像以上にリアルで当時のことを思い出します。
これだけは言っておきます。
作品自体は役者さんの演技がみなさん素晴らしかった。特に印象に残ったのは和田正人さん、佐藤浩市さんかな。
ただ、正直に、不謹慎かもしれませんが、言わせていただくと題材に助けられた感は否めない。東日本大震災という15歳以上の人たちの心に深く刻まれている大震災だからこそ胸打たれるものがあったのも事実だと思う。
そして、この映画を持ち出してプロパガンダだとか安倍ガーとか、民主党ガーと騒いでる人たちには本当に呆れ果てる。
まあ一つの意見としていうのならまだしも、私の意見以外は全て間違ってる私の持ってる情報と違うからこの映画はプロパガンダだ。嘘っぱちだ。という排他的な人には本当に軽蔑の念しか起きない。
私はこの映画を見てあの時から9年経って今福島原発周辺がどうなっているのか、あの時原発内で何が起こっているのかを全く知らない、知ろうともしなかった。その事実を突きつけられて調べてみようという気になった。それでいいではないか。と思った。
原作がいいだけに残念
いい役者さんたち、素晴らしい原作、なのに映画としては残念な感じ。監督の演出が下手なんでしょうか、原作を読んで涙した感動が今ひとつ伝わりませんでした。
一番の見せ場の、海水注入を絶対止めるなと耳打ちする場面、なんだありゃ。原作読んでない人には意味わからない人も多かったろうし、もうちょっと演出のしようがあったろうに。
終わり方の演出も不満。もっとすとーんと安堵させる演出は出来なかったんだろうか。
涙が出た
記録映画として 見た。
俳優の演技には不満。
もっと にじむような人間の心の表現が足りなく、
断片的で心からの感情が伝わらなかった。
記録映画としては、あの時 頑張ってくれた作業員、消防隊、自衛隊、
それに携わった人達に感謝と敬意をします。
後世に伝える手段のひとつ
冒頭から突然の大地震に当時の恐ろしさがよみがえりました。当たり前だけれど震災は突然やってくる。福島第一原発の作業員や職員たちは「訓練通り!」という言葉を叫び確認事項を互いに復唱し合っていた。彼等は普段から危機管理をもっていたはず。想定以上の津波さえなければ復旧はすぐになされたのかもしれないと思うと、どこを悔やんだらよいのか分からなくなる。行動は正しかったのか、は決められることではなく、今後正しく行動するために、という先の未来に繋げていくことで変わっていくと思います。
正直アメリカの部分はあからさますぎて興を削がれたけど。
映画の良し悪しは、ちゃんと後世に東日本大震災の恐ろしさが伝わるか、原発に対して人は無力だということが伝わるかが重要です。私は伝わりました。
復興はまだまだだと訴えたい
大震災は予兆もなく突然やって来る
冒頭から彼等の闘いが始まった
色んな感情が湧き出るだろうが、私はとにかく"悲しみ"でした
私は被災者の1人として当時は三日間以上停電し、福島原発のことはラジオからでしか情報は得られず、こんな惨事が起きていたなんて知るよしもなかった
あの5日間は地獄と地獄と地獄の連鎖
正直専門用語は分からない部分は多々あったものの、渡辺謙さんと佐藤浩市さんを筆頭に役者の方々の熱量ある素晴らしい演技力で物語に引き込まれました
海外への支給も視野に入れている為か、個人的に邦画らしくない部分もあったけれど、是非日本人だけでなく世界の人々にも見てもらいたい作品だと思います
日本国を守った真実を知ることができて良かった反面、最後に五輪に結びつける必要性があるのかと違和感が残った
将来見せるべき映画
東日本大震災が起きた時自分はまだ小学二年生だった。
なんとなく流れていたテレビから「第一原発が爆発」などのワードが耳に入っていたのは覚えていて、あの時確かに福島で生死を掛けた作業をしていた人がいた。それを実感できた映画だった。
この映画を10年、20年、30年先に生まれてきた東日本大震災を知らない子供たちに学校などの教育の一環で見てもらうべきだと思う。2011年3月11日に起きた地震で何が起きて、何が大変だったのか、何故い原発は反対されるのか、この映画で色んなことが考えられると思う。
個人的には評価したい
題材からいって、どういう描き方をしても賛否の声が極端に分かれるのは致し方ないだろう。
ただ、事故から9年が経過して風化しつつある今このタイミングで世に出すのならば、こういうエンタメ色の強い方向で良かったのだと思う。
プロローグもなく、いきなり地震発生の瞬間から始まる間延びのない展開、専門用語を極力排し平易な表現に努めていること、時系列に沿って大事な局面だけ抜き取っていること、善玉と悪玉の色分けをしたキャラクター設定・・・
これならば、当時の記憶の無い子どもたちの鑑賞にも耐えうる。
子どもたち世代には、まず関心を持ってもらうことが重要だ。
個人的には本店の指揮官・小野寺常務(篠井英介)が、ぽつりと発する「みんな死ぬぞ」というセリフが真に迫ってて心に刺さった。
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