Fukushima 50のレビュー・感想・評価
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私は忘れない。あの日のこと。
映画「Fukushima50」を観てきました。
2011年3月11日。
東北で起こった悪夢のようなあの震災。
あれからもう9年。
京都という何の被害にあってもいない人間でも
東北のことを思うと胸が痛くなった。
そんなことを思い出しながら映画を観た。
あの頃の記憶がよみがえる。
そして福島の原発の現場では
命がけで大変だったということを知る。
あの頃のニュースでは福島の詳しい情報はわからなかった。
遠くから原発の映像を映してても
現場の細かい状況なんて
放送するわけない。
映画を観ていて思った。
やっぱりこういう緊急事態が起こると、
現場と政府の温度差とか
すれ違いが必ず起こるなと。
現場で必死でやってる人の状況も考えず
国の上の人は勝手なことばかり指示する。
憤る現場。疲れ切っている
わかってもらえない歯がゆさ。
命がけで原発と闘っている人たちがいる。
そしてそれを国として
伝えないといけない状況がある。
そんな中本当の真実なんて知らされない。
こうして映画化されて
「こんなに大変だったんだ」と胸が熱くなる。
しかしこれは映画。
現実はもっともっと大変で悲惨だっただろう。
このような震災が起こった時に
恐ろしいことになるんだということだけは
知ることができる。
普段何もなければこの電気は原発によって
送られてきているということさえ
忘れているだろう。
何も考えず
ネットや携帯のある便利な世の中で
のほほんと暮らしている。
こういう震災が起こってはじめて知る
「原発の恐ろしさ」
便利さの裏にある深い闇。
こんなにひどい震災が起こらないと
知ることもないなんて
日本に住んでいながら恥ずかしいことだ。
そしてあの震災で津波が来て
めちゃくちゃになった原子炉を
命がけで守ってくれた人たちがいたことに
深く感謝します。
全員が逃げ出していたら
日本はこんなに復興できてなかったでしょう。
私は忘れない。あの日を。
改めて今日映画を観て思いました。
それから東北は見事に復興を遂げた。
まだまだ完全ではないのだろうけど。
日本人はすごい。
あれを乗り越えたんだから
コロナなんかに負けるはずがない!!
この映画に学ぶことは
「命がけでがんばってる人同士助け合う」
ということだった。
誰も文句なんて言ってない。
命をかけて「僕がやります!」
って手をあげていた人たちの強さと
プロとしての意識を尊敬します。
あの日を忘れないで
感謝して生きていきたいですね。
事実を脚色している。 政治的意図がある。
肩に力が入る
政治的プロパガンダ映画?
被災当時は一部からは人災だと揶揄されていることは知っていましたが「事実に基づく映画」として制作したにしてはあまりにも偏った視点の内容に感じました。
現場で命をかけた作業員の方々(事故原因や対応)は漠然と描写され、当時の東電、政権、官僚批判が色濃く描かれている様に感じます。
正直、知り合いには変な目で見られそうでお勧めも批判もとても出来る代物ではないので匿名のこちらに感想として記載しておきます。
原発事故ではなく津波災害にフォーカスを広げた方が中身のある作品になったのでは?
ただ、佐藤浩一さん、渡辺謙さんの憔悴した様子や鬼気迫る演技はやっぱりすごいです。
ほとんど実話だから凄いんだぜ。
映画なんだから、当然演出があり、誇張があり、
大人の事情で描けない部分もあるだろうよ。
こまけー部分はいいんだよ!
予測を超えた地震と、津波があり、
(予測すべであり、対策を取っていなかったのは許しがたいが)
原発の全電源喪失という事実。
そして、命の危険を感じつつも、その責任感から
現場に残り、事態の推移を見守り、
どうにかならないか悩み、解決すべく仕事をしていた。
これは、紛れもない事実で、これだけで感動ものだって事だろ!
どこの世界に、このことが実際に行動に起こせる国があるんだよ!個人なら、そら当然いるだろうよ!
単なる仕事仲間たちが、いざとなったら、団結し、
自己犠牲の精神で、決死隊に名乗りを上げる。
スゲーよ!もう、それだけで!
FUKUSIMA50だって、海外のメディアが名付けたんであって、地元民が呼んでるなんて、言ってないし。
実際に、地震、津波、原発の被害に遭われた方々は当然
様々な意見があるでしょう。
国や東電の対応に不満もおありでしょう。
しかしながら、だけど、その問題とこの問題を、
ゴッチャにして、映画を評価するのはおかしいと思います。
自分も、映画としてもう少し原発問題の安全性とか、
科学的なアプローチがあったほうが良かったと思いますが、
それはまた、別の映画に期待します。
違う観点からの映画もすでにあり、それも見ました。
追伸、
この映画に星ひとつも付けられないなんて、悲しすぎる。
自分の中では、多分違う国の人なんだなーって
思ってしまいます。ゴメンね。
原発帝国の崩壊
厳密には崩壊してませんがそんな緊張感が映画冒頭からずっと続きます
映画として観たらかなりのクオリティであると思うしエンタメとしては楽しめた
本当に出来のいい邦画だと思ったので★4です
しかし事実を元にしているとなると少し複雑な気持ちになる
原作は入念な取材に基づいているようだし、その映像化にあたり更なる脚色があったとしても飛躍した嘘とかは流石にないだろうと思う
ただ現場のやりとりのセリフなどは分かりやすく再構成されたものだし、単なるドキュメンタリーではなくドラマとして成立させる為に実在している人物でもキャラだてをしなければならないのでそこら辺は冷静に受け止める必要がある
今回、"現場で奮闘する人達"としてFukushima50という言い方を私は初めて聞いたが、現場の人が何とかしたのだろうなという程度の認識だったので、映像として現場の壮絶さを再現できた点においては意味があったと思う
あの事故は東電にとっては青天の霹靂であったと思うけど、電力という市場を独占してそこであぐらをかいていた現実もあったわけだし、その点は最前線で働いていた現場の人達だって(その"情熱や勤勉さ"は理解するけど)原発に対しての「安全神話」は疑ってなかったわけです
もし万一の不安を抱いていたとしても東電上層部との温度差で「危機管理」の更なる提案なんて出来なかったと思う
映画では現場で奮闘する人達を主軸にして描いたから、東電上層部や当時の政権をわかりやすい悪役に描いているものの、市井の人達は避難所でのシーンでしかなくそちら側の悲壮さは薄くすみにおかれてる印象となってしまったので、現実に被災された方々からしたら「事故現場が命がけだったのは分かるけど、その煽りをこっちだってくらってるんだ!」となるでしょうね
そもそも「想定外の大きさの津波を想定していなかった」というのが本当かどうか?そこは客観的に言うと単なる希望的観測の幻想化ではなかったか?
原発の安全キャンペーンをタレントさんを使ってCM展開していた時ひたすら原発の安全性を流布していた
東電がCMを流すのはスポンサーとしての利益循環で、原発の必要性・安全性をわざわざ言う事に何の意味があるというのだろうとさえ思っていたけど…
「安全神話」が崩れる事を恐れていたのが今にしてわかる
原発は電力の一つとして欠かせないものになっていたけど、人が管理するには大きすぎる砂上の楼閣だった
この映画が東電のプロパガンダだとは思わない
だけどこの映画を作るにはタイミングがやや早かった
なぜなら東電の禊ぎははれていない
仮に「東電が倒産しててかつてあった大会社という状況かつ福島が完全に復興した状態」ならば話は別だけど、この"現場に焦点をあてたストーリー"も、未だに被災の影響を受けている人達の現実を前にしたら、今やるか?って気持ちになる…
組織としての東電は被害者ではないし、原発事故は天災ではない
命がけで対応した現場の人達のその責任感と勇気は称賛したいし忘れないけれど、この映画は福島復興の追風になるのだろうか?
ラストシーンの桜は殊更に綺麗でした
(*^ω^*)
未曾有
戦慄する。
なんの助走もなし、いきなり押し寄せる津波から本編は始まる。
何年も経ってはいるが、あの時に感じた揺れと恐怖は、今も鮮明に思い出せるようだ。
観客というまるで外野な立場なのに、映画館から逃げ出そうかと思った。
時系列がほぼストレートで分かりやすい。
何が起こりどうなったか、それによって次に何が起こっていくのか。
それを防ぐ為にどおしたか、それは有効であったのか、次の一手はなんなのか。
当時はニュースで連日報道されてた。
おそらくならば分かりやすく詳細に伝えてくれてたとは思うのだけど…ちょっとその報道の仕方に疑問も持った。
素人には分からないのだ。
今のコロナの報道のされ方と似てる。
事実を報道しコメンテーターが感想なりなんなりを述べる。素人目線のコメントはそのまま大衆側の意見なのかもしれないが、それは予期せぬ同調を拡大していき扇動に匹敵もする。
…報道の体質って変わらないのだなぁと変なとこに落胆する。
ただ、東北大震災がもたらした福島原発での災害はとんでもない規模の事故であり、日本という国が無くなる一歩手前までいってたんだと震え上がった。
そんな規模の事故だった割には冷静であったようにも思えたので、報道番組の報道姿勢は的外れでもなかったのかなぁとも思う。
建屋内は壮絶だった。
冒頭の津波など霞む程の出来事が次々に起こる。何度も瀬戸際まで追い詰められる。常に崖っぷちだ。
ドラマだから脚色はあるとは思う。だけども当時の記憶が残ってる。
確かに爆発した。
何度も余震を感じた。
連日の報道内容が思い出される。
…あれに近しい事は起こってたんじゃないのか?現場の人間が命がけで止め続けてたんじゃないのか?破滅に傾く天秤を命を重しに堪えていたんじゃないのか?
ホントに感謝しかない。
ベントを人力でやるなんて、海外からしたら「神風スピリット」とか揶揄されるんじゃなかろうか?それともクレイジーだと非難されるのだろうか?
…それでもなんでも、僕らは生きてる。
現在の東京はコロナウィルスの脅威に晒されながらも消滅はしていない。
メルトダウンによる核融合炉の爆破が起こったら半径250kmに死の灰が降り注ぐ。
チェルノブイリの10倍らしい。
背筋が凍る。
それを彼らは防いだ。
所員を守り、その延長線上にあるものを守った。それは国かもしれないし、それ以後に生まれてくる生命かもしれない。
今年、娘に子供が出来た。女の子だ。
俺の孫だ。
あの原発事故が最悪の結果であったならば、俺は孫に会えてないかもしれないし、孫も生まれては来なかったかもしれない。
どっちに転んでもおかしくない状況で、その瀬戸際までいってた。
僕らは助けてもらったのだ。
それに比べて政府の無能な事…。
まあ、このあたりは現政権とは別の政党の時代だったので妙なプロパガンダが含まれてないとも限らない。
ただ、そう大差はないだろうと思う。
見下してる。へつらってる。現場の経験値を信用してない、託せない。
政治家なんて誰も大差などないだろう。
本社の人間が履き違えてる危機感とか、ある意味人災だったのかと思える節もあったりで、孤軍奮闘の現場に同情した。
彼らはまごう事なき英雄でありながら、悲壮感が漂うところにリアリティを感じてしまう。
アメリカのようにヒロイックなものでは決してなく、揺れもするし、関西人特有のユーモアまで持ち合わせてる。
日本人らしい造詣に好感がもてた。
ただ、好みだとは思うけどBGMは余計だったと思う。感動を促して欲しくはなかった。
戦いの記録で良かったんじゃないかと思う。
架空の人物の目線で語られた物語ではなく、実際に未曾有の二次災害を食い止め、命をかけて抗った人達の物語だったのだから。
この映画が作られて良かった。
2度と起こらない事を祈るとともに、今も尚、現場で戦っている人達へエールを送りたい。そして彼らが繋いでくれた生命を後世に繋いでいく事で、彼らに報いたい。
こじんまりとまとめている
残念ながら肩透かし作品です。
日本の復興の力は凄いんだよとアピールしたい作品ですかね。
菅直人が無能であったこと今さら晒し、現実で起きたことの狭いいち部分を切り取った作品です。
現場が大変だったことは百も承知です。
構成も付け焼き刃的でガッカリでした。
最後にオリンピックに触れることも興醒めです。
知らなくて、ごめんなさい。
大震災の時、翌日まで停電していて、東北の状況を全く知らなかった。
それより、自分達の事でいっぱいだった。
翌日のTVで知らされた東北の津波被害は恐怖を覚えたが、福島原発の事はよく理解できなくて、どこかの出来事という人事のようでした。だから、原発で働く人々に何が起きていたか、どんな問題があったのか、大変さは計り知れなく、考えもしなかった事でした。
映画を観て、まず思ったのは「知らなくてごめんなさい。」でした。
こんな状況だったなんて…
家族に連絡も取れず、食事も睡眠も取れず、最前線で死と隣り合わせになりながら、国民の為に尽くしてくれた現場の人々。死を覚悟していた人も多かったでしょう。
「生きて帰ろう」は胸が張り裂けそうな一言でした。
本社との対立、若手とベテランとの葛藤。何を決めるにも、苦渋の決断。その度に自然と涙がこぼれました。
富岡町に住んでいた友達から話は聞いていたが、それは住民の苦悩でした。
あのときの無知な自分、他人事のように思っていた自分が恥ずかしくなりました。
何も被害がなく生きていられる事に、感謝しないと。と思いました。
東京五輪は、復興五輪と言われているので、是非成功させたいと、強く思いました。コロナに負けるな‼️
あるべき作品だけど。 どうなんだろうか。
題名が「HUKUSHIMA50」とあるから外国にも発信しているんだろうし、題材自体が外国の注目を集める作品だと映画を観ながら思った。
でも、なにを見せたかったのか。原発の必要性か、携わる人の苦労か。事故の悲惨さか、事故の時の人々の対応か。事故後の復活か。
自分では「事故の時の人々の対応」を中心に、他の事も表したかったんだろうと思うし、この事故を映画にするなら「事故の時の人々の対応」だけだと観に来た人の期待には答えられないと思う。
時系列に流される事故に対する対応。でも原発の仕組みを知らない私にはその逼迫した状況がいまいち伝わらない。
後から見るとパンフに「知っておきたい言葉」が並べてあったけど。それで解消するのかなと思いました。
全部観終わって、「HUKUSHIMAは?」と言う気持ちが残りました。
外国の方、福島の人たちはこの映画を観てどう思うのかな。
文句みたいばかりですみません。
取り扱いにくい題材だったのは分かります。でも、作らなきゃならない作品だと思います。
後世に、こんな事故があったと言うことを映画としても残すべき題材だったと思います。
佐藤浩市、渡辺謙はじめ俳優陣もすばらしかったです。
当時、政府の要人から「吉田(本部長)がいてよかった。」という言葉が出たのを思い出しました。
死ぬかと思った
これ、内容ほとんど知らずに見たんですけど、
怖すぎて死ぬかと思いました。
深呼吸して、大丈夫大丈夫と自分に言い聞かせながらやっと最後まで見る事が出来ました。
福島第一原発の問題はいまだ解決してないとはいえ
いま私は何の問題もなく平和に(関東地方で)暮らしているという事実があって、
スクリーンの向こうの戦いがとりあえずは無事に終わる事が分かっていなければ
この映画を最後まで見る事は出来なかったと思います。
そのくらい怖かったです。
作られた映画でさえも放棄して逃げ出したくなるほどの、とんでもない、
緊急とか非常とか、そんなレベルの言葉では全然足りないくらい大変な事だったのだなと、恥ずかしながら初めて理解しました。
対岸よりずっと遠いところの火事くらいの感覚であの水素爆発とかのニュースを見ていたんだなと気づきましたし、なんとなくテレビで見ていたあの建物の中であんなにも極限に追い詰められている人たちが何人もいたなんて、知ろうともしなかった自分が情けない。
とにかく、これはあの震災をリアルタイムで見ていた日本人にとってはとんでもない映画です。よくこれを作ったなと、感心というか放心というか、私の少ない語彙力ではそれを表すことも難しいですが、見て良かったというのは間違いないです。
SNS等でなんとなくレビューのようなものを見かけた時に
「総理を無能に見せて、実名を出さない事で糾弾を逃れている」とか
「内閣を悪者に、現場の職員が立ち向かう分かりやすいヒーローもの」とか
「米国がいちいちうるさい」
そんな意見をよく見かけたのですが、実際はどれも違いました。
誰が悪で誰が善という構図ではありませんでした。
ただそこで起こっていたことを忠実に伝えているだけでした。
総理も東電本部も現場も、全員の必死が伝わってきました。
立場は違っても、やれることはとにかく何でもやろうという気持ちは同じだった。本気でそう思い実行していたという事が分かります。
日本だけで対応できるだろうかと米国が心配する気持ちも分かりました。
それほどの事態だったという事です。
最後に、
あの震災のトラウマのようなものをまだ持っていたり、
思い出すのが怖いという人にはあまりオススメ出来ないかもしれません。
(この原発事故に対して)対岸の火事程度の感覚で楽観的に当時見ていた私でも、この映画を見るのはまだ早かったかもしれないと思ったくらいなので、
恐怖心が残っている方が見たらもっとずっと怖くなってしまうと思うので
覚悟がある人だけ見た方がいいと思います。
9年も経って忘れていたあの時の恐怖を思い出しました。 門田さんの入...
ドキュメントなのか中途半端
原発の爆発阻止と、それを取り巻く方々に絞った話なんだけど、それだと東北の震災をきちんと描いた事にはならないんだよね。
津波が街を飲み込む様子も、街が破壊される様子も全く描かれない。
まあ、被害者に配慮したんだろうけど、結局東北は救われた!みたいな終わり方なんだよね。救われてないじゃん!何万人も亡くなったのに。
象徴的なのは、人が亡くなるシーンが全くないんだよ。数年後病死する所長以外は。原発職員の家族もみんな避難して無事。
人の死の描写を避けて逃げて、東北の震災の惨さを伝えていると言えるだろうか?
となると、これはドキュメントなのか創作なのか、どちらとも言えない非常に中途半端な内容になってる。首相も菅直人と全く違うキャラだし。
うーんモヤモヤしたな〜…
こんな白々しい姿勢であれば、物語を楽しむことは無理である。
政治的なことから「中立」で、
現場の人たちの苦闘を、エンターテイメントとして映像化した、
そう装おうとしていると感じる
現場の方々が頑張ってくれたのを称賛するのは良いだろう。
だが「自分たちは何を間違ったのか」としながら、
その答えが「自然を甘く見たことだ」などと語らせる。
そんな反省で現場の人たちは納得しているのか。
そんなわけないだろうと思う。
「甘く見た」のはなぜなのか。誰のせいなのか。
2号機の圧力容器の圧力がなぜ下がったのか、
つまり東日本壊滅がなぜ避けられたのか、
それは今でも謎のままであるという。
だが、なぜこの惨事が起こったかは、謎でもなんでもないのである。
なのにそれにはふれない。
そして物語の終盤では、自衛隊員たちは命をかけて「国を守る」し、
さらに米軍は「ともだち」として危険をおかして日本を助けてくれる。
エンディング前に2020オリンピックが「復興五輪」だと告げられ、
ロールで、協力「復興庁」と表示される。
あからさまに政府が支援した映画であるとしれる。
現場の人々の努力を、悪政と企業の強欲の免罪符などにするな。
見ていてこれほど不愉快になった映画ははじめてである。
すごくよかった
日本を守るつもりや命を懸けるつもりなどなく、単にいい就職先で東電に入っただろうに、図らずも命がけの重責を担うことになり、それでもその場から逃げずに奮闘しているようすには涙が30秒くらい出っぱなしだった。矢継ぎ早に事件が起こるので、ドキドキしっぱなし。
記憶に強く刻まれているつもりでいたのだけど、けっこう忘れていることや初めて知ることが多い。爆発は1回だったと思っていたら2回で、壁が取れたのを入れると3回。2号機が爆発しなかったのだけど、特にみんなが何かしたわけでもなくラッキーみたいな感じだったのかな。
かなり踏み込んだ内容で震災や原発事故を描いていて、日本人が作って本当によかった。今作っていなかったらイーストウッドが作ったかもしれない。イーストウッドが作っても今回のような形になっていたような気もする。
菅直人は間抜けに描かれていたのだけど、隠蔽したり逃げたりはせず、人柄は誠実そうだった。「ベントしろよ」と言っているのがよかった。
強い放射能を浴びると全身の細胞が溶けて死ぬのは怖い。
心に響いた
事前資料見て、多数の証言に基づいて作られた作品と知り、これは観とかないとと。結果、心にズシリと来た。涙が溢れそうだった。コロナ騒ぎの今だから観る価値があった。
主演2人の名演技含め皆が熱い演技故に、その辺りはフィクション要素あるだろうが、基本的には詳細まで詰めたであろう事実を忠実に再現した記録映画的な作品ととりたい。被災者からのヒーロー視を苦言する気持ちも解らないでは無いが、決して彼らはヒーローには見えなかった。被災者と同様に彼らも被害者である事は間違いない。
この映画をカジュアルに観る事はしない方が良い。面白いかそうで無いかの測りにはかけられない。同監督作品『沈まぬ太陽』同様に、日本人としての魂にズシリと響く作品だった事は間違い無い。
「フクシマ50」の映画
全499件中、321~340件目を表示









