「福島第一原発所長の苦悩」Fukushima 50 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
福島第一原発所長の苦悩
見ようと思いつつ、見れなかったもの。今回テレビ放映があったので、物語途中から見る。
[個人的なメモ]
若松節朗監督(1949-)2021年3月現在71歳。映画「沈まぬ太陽」の監督。現在の日本や世界が抱えている原発の安全性について問いかけをしている。この映画で泣かせられた人も多いし、私自身も一度は主人公の言動に感銘を受けたが、本題は、日本は日本人は今後の原発問題をどう解決してゆくかということだと思う。
史実を元にしたフィクション。
ドキュメンタリー原作を下敷きにし、自衛隊、在日米軍の協力が得られているという。ただし政治家の描き方には歪みがある。実際の当時の菅直人首相と故吉田所長は東工大の先輩後輩の関係で、事故の後お互いに理解しあっていると聞く。映画では、ヒステリックにやり過ぎている。結果的に二人とも国を守って倒れた戦友である。この部分は要注意。
登場人物は、実名をそのまま役名に使用している人物もいるが、フィクションの人物もいる。脚本は前川洋一。演出も編集もキャストも素晴らしいので話を信じてしまうが、わずか二時間ですべてを語れないことには注意しなければならない。省略された部分はかなり多いだろう。
震災時の原子力発電所の数日間。
キャストがこれまた豪華である。滅多に見れない共演。渡辺謙、佐藤浩市、吉岡秀隆、緒方直人、萩原聖人、平田満、金山一彦、斎藤工、田口トモロヲ、佐野史郎、篠井英介、小野了、火野正平、ダンカン、泉谷しげる、段田安則、皆川猿時、安田成美、吉岡里帆、富田靖子…
「オレたちはなにをまちがったのか」との問いに対して「自然を甘く見過ぎていた」と返す。
震災、そして大津波が原発事故を引き起こしたのは事実だ。
設計時、あるいは稼働開始してからの安全対策を疎かにはしていなかったかと問われれば、一部専門家からの意見を時には疎かにしていたかもしれない。
東電幹部とその利害関係者は、そのもうけを安全対策に対して有効に使っていなかった。あるいは、本来やるべき安全対策が有効に機能していなかった。
そして事故の結果、燃料デブリ処分の問題が今後数百年に渡って引き継がれてゆくことになる。しかし、
これは、事故が起きなかったとしてもすでに何十年も前から存在していた問題なのだ。事故でその原発という仕組みに対して人類一丸で立ち向かってゆかねばならないことが明らかになっただけだ。
キヨシローは正しかった。けれど、彼が声を上げた時はすでに遅すぎた気もする。
唯一の被爆国として、原子力技術を完全に安全な管理下におかなければならないが、必要な電源、水源、管理者、技術者がつねに理想通りに動けるかわからないということが大震災で明らかになった。
震災10年で、けして風化させてはいけないもの、日本人の一人一人がずっと肝に銘じておかねばならないことが、福島第一原発の問題である。
みかずきです。
コメントありがとうございます。
私のニックネームは、家族の名前をシャッフルしたものです。
akkie246 さんというのも、ユニークなニックネームですが、
由来があるのでしょうか?
さて、東日本大震災から11年が経ったと思っていたら、
大きな余震がありましたね。
11年前の時と揺れ方が似ていて不気味でした。
被害は出ているので、本作のように、被害現場の最前線で復旧のため頑張っている人達がいるのですね。一刻も早い復旧を祈るばかりです。
では、また共感作で交流しましょう。
-以上-
こんにちは、みかずきさん。
akkie246です。ニックネームがいまいち自分でしっくりきてないのですが、ほうっておいてます。
みかずきさんというニックネームは、どこからとられたものでしょうか。すこし気になります。三日月ならみかづき🌙だし、狂言からとられたものでしょうか?
では、また。
はじめまして。akkie246さん。
みかずきです。
共感、フォローありがとうございます。
こちらのサイトには先月登録したばかりです。
宜しくお願いします。
今日で、東日本大震災かた11年が経ちました。
あの日も金曜日だったと記憶しています。
映画には、東日本大震災のような出来事を映像化して後世に伝える役割があります。本作は、その役割を果たしてくれた作品だと思います。
コロナ禍の今こそ観るべき作品です。
では、また共感作で交流させて下さい。
-以上-