劇場公開日 2020年3月6日

  • 予告編を見る

「典型的な日本大作映画の見本」Fukushima 50 宏さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0典型的な日本大作映画の見本

2020年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

https://twitter.com/midoriSW19/status/1235921648848642048
大の大人たちが喚き散らす日本大作映画の弱点を露呈している。確かに俳優たちの演技も良かったしあれだけ多数の登場人物を上手く演出していたと思う。しかし、いかんせん、なぜもっと冷静にドキュメンタリータッチで真の核心に迫る撮り方をできないものかと思う。特に管総理をデフォルメしすぎてあたかも東電の所長たちの邪魔をしたような描き方は非常に不可解。もっとも原作者が門田隆將というヴァイアスのかかった二流ジャーナリストであるから、福一の職員たちの英雄物語に矮小化されている。日本では管元総理に対する評価は自民党サイドのネガキャンでゆがめられて悪評に満ちている。
しかし、海外では管総理のとった行動は高く評価されている。福島に現地視察に行ったのも、経産省保安院の無能な情報収集力のため正確な情報が管元総理に報告されなかった。また東電本店からも極端な保身のためでたらめな情報を報告されたのだ。それで、現場の吉田所長にあって生の情報を得ようとしたからである。真の情報を獲得できなければ正しい対策をえられないのは明らかである。イギリスやドイツのジャーナリストはそのことを詳細に検証している。その結果、管総理の行動を高く評価している。真の犯罪的人間は原発村に巣くう御用学者とねじ曲がった行政を行った経産省保安院と保身の塊だった東電幹部たちである。そして、原発を推進した自民党である。
もし、あの時の首相が安部晋三だったら、国民の願いとは真逆の原発稼働を続けていただろう。
管総理が浜岡原発を止めたことが契機になって、未だ原発再稼働が事実上できなくなっている。原発など鼻っからいらない。

宏
#東北でよかった。さんのコメント
2020年3月16日

おぉ、「評価した」国々の名を追記してくれたのですね、ご教示ありがとうございます!
情弱で申し訳ない、イギリスの方は日本語の記事にはたどりつけませんでした。もう少しヒントをくださると幸いです。
ドイツのほうは、おそらく見つけられました。大変興味深いご意見ですね。ありがとうございました。

おそらくですが、ドイツのほうはフランク・レーヴェカンプ教授の事をおっしゃっているのですね?こちら、反原発を訴える思想家さんで、菅元首相が自らの原発対応について著した手記をドイツ語翻訳して自国の反原発・脱原発運動に活用している御仁ですよね?
満足に原発事故に対応できなかった人の著書をとって、「だから脱原発しなきゃいけないんだ!」とする人に「評価される」のは、それホントに評価されたことになるのでしょうか…?
「失敗談をありがとう!おかげで自論を武装できたよ!」という「評価」ととる方がしっくりきてしまいました。

#東北でよかった。
カエサルさんのコメント
2020年3月14日

「もっとも原作者が門田隆將というヴァイアスのかかった二流ジャーナリスト」

「菅総理」ですか。。「菅総理」

もと首相を元を付けずに総理と呼ぶ事は、政界では事実上のあからさまな敬称です。

カエサル
ゆたぼーさんのコメント
2020年3月13日

当時は民主党政権下だからこの様な描き方も行政の協力も得られたと これが小泉や麻生さんなら実際酷くても描き方は変わったかも⁉️菅さんはこの作品を観て事実と異なるとコメント‼️

ゆたぼー
bloodtrailさんのコメント
2020年3月13日

当時、私は海外赴任しておりました。仕事のチームは欧米豪の混成でしたから、仲間を通じて海外での報道内容を知る事が出来ました。
ベント&廃炉前提の海水注入待った無しの状況に首相が水を差したと言う認識は、欧米豪のメディアで共通でしたし、米国の支援の申し出を拒否した理由には合理性が無いと不思議がられていました。
どこの国の誰に評価されていたのか、私も知りたいです。

bloodtrail
Takasiさんのコメント
2020年3月10日

菅直人役のキャラ変えるなら、もはや正確なドキュメンタリー映画とも言えず。
「圧力◯◯%だと…!」とか専門用語が飛び交っても、素人にはそれがどれだけ大変な数字かイマイチ分からないから、感情移入しづらい。
ならば、東電ベースでなく街の津波被害そのものを描く内容にしちゃった方が良かったと思うんですよね。

Takasi