劇場公開日 2020年3月6日

  • 予告編を見る

「映画とは歴史に刻まれ語り継がれるもの」Fukushima 50 映画野郎officialさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画とは歴史に刻まれ語り継がれるもの

2020年3月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

ご都合主義で好き勝手言われる原発問題で、あのとき現場で必死にもがいていたのも同じ人間。そこにノンフィクションで何があったのかフィクションで描く。風化させない歴史をしっかりと時代に刻み込む意義のある作品。

どこまで事実かは当事者にしか分からない。そのうえで世論は何を見てどう考えるのか。
それぞれがたとえポジショントークだとしても、まずはすべてのエビデンスに目を向けることが、フェイクニュースの溢れる現代を生きる武器なのだと思う。

ただ映画としては少し仰々しくて芝居臭く、ストーリー展開もものたりない部分はあったが、このテーマをこの規模でエンターテインメントとして創り上げたことには賞賛を贈りたい。
勇敢な男たちの生き様は胸熱だ。

想定外の津波の猛威も、変わらず咲き続ける桜も、自然の前には人間は無力。自然を制御できたなんて慢心である。
それでもなお住まわせてくれる偉大な地球への敬意を忘れてはならない。

もの語りたがり屋