「キャストのバランスが絶妙な人生讃歌、イマジナリーな世界が眩しい」ブルーアワーにぶっ飛ばす たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
キャストのバランスが絶妙な人生讃歌、イマジナリーな世界が眩しい
僕が好きな「こじらせ女子が主人公」的な作品を想像していたのだが、どこか違う。夏帆の吐き捨てたような仁王立ちから気になっていたが、期待を裏切らない 作品だった。
夏帆が演じる砂田の、「都合よく生きているけどどこか息苦しい」という、人前では良い顔するタイプが刺さる。そんなアップアップな彼女の反対にいるのが清浦。凸凹なのに波長があう、長い時間を過ごすような友達の関係がほほえましい。バランス良く軽快に進む会話劇に、カット割も上手い。絶妙なユルさも好みだが、何より、タイトルのエッジが効いていて、優しい余韻が身を包む。
夏帆の演技ってどこか他の女優さんと重ならない強みを持っている。あのふてぶてしさははまり役。また、監督もデビュー作とは思えないほどイキイキした作品でとても面白かった。
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