「精一杯つっぱって、 ストレスたまって、 Hard days nig...」ブルーアワーにぶっ飛ばす IvoryK2さんの映画レビュー(感想・評価)
精一杯つっぱって、 ストレスたまって、 Hard days nig...
精一杯つっぱって、 ストレスたまって、 Hard days night。
べろんべろんに酔っぱらった砂田(夏帆)がカラオケを歌う。
”迷子の迷子の子猫ちゃん、あなたのお家はどこですか。名前を聞いてもわからない。お家を聞いてもわからない。にゃんにゃんにゃなん にゃんにゃんにゃなん 泣いてばかりいる子猫ちゃん”
映画は不倫相手とホテルにいる場面から始まる。
朝帰りで家に帰り、なにごともなかったかのような夫婦の朝の時間を過ごすが、
あそこも、ここも一時しのぎの場。
あなたのお家はどこですか?
迷子の子猫ちゃん砂田は、おばあちゃんの顔を見る為に故郷に帰る。
ここだけは安心できるお家なのかというと、違和感満載の家なのである。
「はぁ?」なのである。
ふと、砂田が忘れていた笑顔を取り戻し始める場面がある。
小さい時に一緒に暮らしていたおばあちゃんの爪を切る場面。
夏帆が優しさを取り戻していく場面。
その場面から夏帆の表情は変わる。自然体を取り戻し始める。
もともとはじめっから自然体だった清浦(シム・ウンギョン)は、帰りの車の中で「みんなダサいっすよ」と言う。
優しさを失って、「今だけ、金だけ、自分だけ」になった東京の都会に、ダサくない場所なんてあるのだろうか?
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