劇場公開日 2019年10月11日

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「☆☆☆★★ 途中まで…と言うか。ほぼラストシーンまで、何を描いてい...」ブルーアワーにぶっ飛ばす 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0☆☆☆★★ 途中まで…と言うか。ほぼラストシーンまで、何を描いてい...

2019年10月30日
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☆☆☆★★

途中まで…と言うか。ほぼラストシーンまで、何を描いているのか?が分からずにいた…のだが。
ラストの夏帆のショットを観た瞬間に、フッと思い当たる節に気が付いた。
とは言え、全てはこちらの勝手な解釈ですが(-_-)

作品中には、色々な動物を始めとする生き物が登場する。

犬は車に轢かれそうになるが無事だった。

猫はある日居なくなり。父親役のでんでんに「あれはもう死ぬんだ」と言われる。

蝉は儚い寿命を全うし、死の淵にいるが。触ると未だ生き続けようとする。

あれは赤トンボだろうか?今まさに羽根をもぎ取られる瞬間だ!

牛舎の牛は同じ場所で生まれ、乳を搾られ、最後には肉塊となる。

そして人間は…。

この映画には、直接的に【死】を扱った描写は無いのだが。都会で生きるこの主人公には、確たる目的もなく。或る意味では《既に死んでいる》のかも知れない。
そんな主人公から見たならば。都会に比べて、何もない田舎は【死んだ場所】にしか見えないのは必然でしかない。
そんな主人公が、その田舎の現実と立ち会う事で。田舎の日常に潜む【生と死】と向き合い、ほんの少しだけ前向きになり。生きる糧を得た…のかも知れないと💧

出演者の中では、南果歩演じる。田舎で生きていかなければならないお母さんがとにかく圧巻。
その疲れ果てた表情に、農作業で黒く焼けた肌。「死にたいよ!」と言いながらも、自分が倒れたら家族も家もダメになってしまう…と思っているのだろう。その気丈な心の奥、カメラを向けられた時にはにかむ仕草は素晴らしいの一言。

(おそらく)観た人の殆どが1番良かったと思う場面が、おばあちゃんの◯を◯る場面。
とにかくその美しさにはため息が出た。

そして…。

ワンシーンだけで全てを持って行く伊藤沙莉には感服。最強だっぺよ(´Д` )

上映終了後に監督のティーチインあり。
「出来るだけサイン書きます!」との事だったが。ひょっとして、そのサインに茨城の山と太陽を表す【 へ ° 】は入ったんだっぺか?

2019年10月30日 テアトル新宿

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松井の天井直撃ホームラン