WALKING MANのレビュー・感想・評価
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日常が違って見える目線
『サイタマノラッパー』シリーズが大好きで、いつもラストの長回しに号泣してしまうのですが
今回はイタイ ラップではありませんww
ラップと出会う事で救われる少年の物語です。
ラップに限らず、何かを表現するということは、自分自身の魂の救済に繋がると思っています。
たとえ誰にも共感されなかったとしても。
表現しようとする者の目線で見ると、身の回りの日常だって違って見える。
ミニマムな驚きや発見、それだけでも生きる糧になる。
人はパンのみに生きるにあらず。『塀の中のジュリアスシーザー』を見てから、そんな風に思うようになったのですがσ^_^;
ラップに出会ってどんどん変わってゆく少年の表情が、とても魅力的でした。
辛い生活を強いられるなかで、面白シーンも結構あって、なかでも石橋蓮司さんと渡辺真起子さんとの絡みは笑えました。
期待していたラップのシーンは、ラストもさることながら、中盤の、まだ たどたどしいけれども懸命にチャレンジしていくバトルシーンが良かった。
頑張れ!頑張れ!と思わず心の中で応援していました。
エンドロールで芦澤明子さんのお名前があって驚き!
とくにリズムを取りながら、日常を見つめて言葉を探していくシーンが素敵で印象に残りました。
エミネムの『8 Mile』を超えた!
格差激しい厳しい社会の中の底辺に居ても、変革できることを教えてくれる内容。とってもリアルさがあり、現代の社会風刺もしている。どんなにあがいても這い上がれない状況下にありながら、ラップとの出会いによって自身も変わり環境も変わっていく。ラップの韻を踏んだ言葉のひとつひとつがとっても良い。野村周平さんのラストのラップの歌声も素敵で心に響く。川崎の工業地帯の背景が光と闇を感じさせ惹きつける。出演者も素晴らしいし、カメラアングルも良く、ストーリーも見事でエミネムの『8 Mile』を超えた!って思った。中村蒼さん主演の『東京難民』を思い出した。環境のせいにするのでなく、自分が変わることで踏み出せる元気・活力を得られる今作の方が救いが大きい。自己責任という言葉が脳裏に刻まれる。何を自己責任というのかは映画を観てわかる。試写会当日にANARCHY監督と女優の渡辺真起子さん・脚本の梶原阿貴さんのトークショーもとても良かったです。日本を代表するラッパーであるANARCHYさんが低姿勢でとっても紳士的だった姿も魅力的でしたし、渡辺真起子さんが実は日本発ともいえる女性ラッパーだった(ヒップホップユニットを作っていた)ことにも驚きました。渡辺真起子さんの当時の曲を聴いてみたいと思っています。
夢を持つことと音楽の力を再確認
野村周平ファンは是非とも観て欲しい作品。
幼い頃から人前で話すことも笑うことも苦手な主人公アトムの世間の冷たい洗礼を受けながらも偶然にもラップと出会い自分の言葉を少しずつ紡ぎ夢へと立ち向かっていく川崎が舞台の音楽&青春映画。
ラストのアトムが歌う魂の言葉に感動。
辛い状況だからこそ夢を持つことと音楽の力を再確認。
普段ラップを聴かない人でも楽しめるしラップという音楽の魅力に気づくと思います。
感動です
ヒップホップのシーンが少なく残念でしたが、貧しい母子家庭の現状がピックアップされ、懸命に生きる姿にとても感動しました。成功したドキュメントストーリーではなく、純粋に心に響くすばらしい作品と思います。
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