「日常が違って見える目線」WALKING MAN shironさんの映画レビュー(感想・評価)
日常が違って見える目線
『サイタマノラッパー』シリーズが大好きで、いつもラストの長回しに号泣してしまうのですが
今回はイタイ ラップではありませんww
ラップと出会う事で救われる少年の物語です。
ラップに限らず、何かを表現するということは、自分自身の魂の救済に繋がると思っています。
たとえ誰にも共感されなかったとしても。
表現しようとする者の目線で見ると、身の回りの日常だって違って見える。
ミニマムな驚きや発見、それだけでも生きる糧になる。
人はパンのみに生きるにあらず。『塀の中のジュリアスシーザー』を見てから、そんな風に思うようになったのですがσ^_^;
ラップに出会ってどんどん変わってゆく少年の表情が、とても魅力的でした。
辛い生活を強いられるなかで、面白シーンも結構あって、なかでも石橋蓮司さんと渡辺真起子さんとの絡みは笑えました。
期待していたラップのシーンは、ラストもさることながら、中盤の、まだ たどたどしいけれども懸命にチャレンジしていくバトルシーンが良かった。
頑張れ!頑張れ!と思わず心の中で応援していました。
エンドロールで芦澤明子さんのお名前があって驚き!
とくにリズムを取りながら、日常を見つめて言葉を探していくシーンが素敵で印象に残りました。
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