「日米対決の優劣を決める決戦への忖度?夢の共演映画でした。邦画ガンバレ!の巻」ゴジラvsコング 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
日米対決の優劣を決める決戦への忖度?夢の共演映画でした。邦画ガンバレ!の巻
『ゴジラ-1.0』を間近に控えての鑑賞です。アマプラで偶然に見つけたもので。
片や日本を代表するKAIJU。片や米国を代表する巨大MONSTER。
ここをvsで優劣つけて、どちらかを敗者にしてしまわざるを得ないのは国際的問題なのか、大いに忖度されたラストのオチなのね。
怪獣&怪獣vs怪獣の共演には痺れました。まさに夢の対決です。燃えたね!
なのに、肝心の“アレ”ゴジラのデザインがひでぇ…あんな▽なフォルムじゃないでしょ!むしろ△にしなきゃでしょ!このあたり『バキ道』の宿祢とオリバの対決を思い出しました。重要キャラをカマセにするなし。わけわかめ。
細かなイチャモンは少々あるの。
コングが単体で出てきた時はあまり巨大に見えず、ふつーの人間サイズにしか見えなかったことだとか。
小栗旬の物語における存在感がイマイチ足りなかったところだとか。
やっぱり米国版のマッチョゴジラには、私は馴染めないことだとか。
邦画が、こういうのを作れないのという悔しさだとか。
そうだよ!『パシフィックリム』の時に大いにそれを痛感したんだよ!
怪獣映画って日本のお家芸でしょうが!本来は日本が牽引して作るべきでしょ!って思うの。
KAIJUがハリウッド発祥のように作られる現状が悔しいの。
こういうのが、もう邦画で作ることはできないんだろうなぁ。と思うと、大変寂しいです。
あまり乱発するのも何だけれど、2年に一度くらいのプログラムピクチャーとして蘇ってくれないかなぁ。
“なんとかまんがまつり”みたいな。
そういうお祭り大作映画って必要だと思うのね。
映画離れって、そういうごく単純なことから始まっているような気がしてならないの。
「映画ってアートなんだよ…」みたいな風潮になって久しいじゃないですか。
そういう映画があっていいように、頭バカにして純粋に興奮を楽しめる映画も絶対に必要って思うの。
つい最近では『トップガンマーヴェリック』みたいな。
まぁ、トップガンの出来栄えを見てみれば、邦画にそれ求めるって酷すぎるですよね。
バブルよ再びって思っちゃいます。ほんと。芳醇な予算を掛けに掛けまくったエンタメの超大作邦画を観てみたいなぁ。
今の日本じゃ『キングダム』あたりが限界なのかな?
そういう意味では新作ゴジラに期待大です。できればガメラも。大魔神なんて、めっちゃクールだと思うんだけれどなぁ。ハリウッド、またパクってもいいから。観せてほしいなぁ。『Return of the Majin』とか『Majin Fist of Fury』だとか。
邦画ガンバレ!元祖・怪獣映画ガンバレ!