「意外とよかった」バード・ボックス bionさんの映画レビュー(感想・評価)
意外とよかった
クワイエットプレイスの二番煎じ感がぷんぷんしていたが、最後まで緊張が途切れることなく引きずり込まれてしまった。
現在と得体の知れない何かがやってきた過去とかすかなラスト・リゾートを信じて川下りする現在が交互に進んでいく物語。
登場人物が抱えている過去を会話であきらかにしていくなど、余計な過去のエピソード映像も挟まず、テンポよく進んでいくので2時間があっと言う間だった。
設定に無理があるのは、クワイエットプレイスを同じだが、それを忘れさせる演技力と脚本の良さがあったと思う。サンドラ・ブロックが見せる恐怖、あせり、安堵の表情に気持ちがどんどんシンクロしていき、「どうか助かりますように」と祈る自分がいた。
映画「来る」が全然だめだった理由がこの映画をみてわかった。メインストリームを邪魔する長々としたエピソード、そして、怯え怖さを表現できない演者と散漫で無駄な伏線だらけの脚本。「ヘレディタリー/継承」や「バード・ボックス」のようなJホラーを期待したい。
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