孤独なふりした世界でのレビュー・感想・評価
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秩序
理由は不明だが人々が死に絶えて何故か独り生き残った男性が廃墟の街を片付けて廻る中、突如事故を起こして気を失った若い女性が現れる話。
図書館勤務の孤独で寡黙で無口な主人公が誰も居ない街の家屋を廻り、遺体の埋葬や部屋の掃除と図書館の本の回収や整理を行って過ごしている中、孤独を嫌いズケズケとプライベートなところに侵入してくる若い女性。
コンプレックスと差別から来るものであろう1600人の住民が居た頃の方がという台詞や、ギスギスしながらもグレースと心を開きあったところからの知ってしまったことによる心情の変化、乱れが哀しい浸みてくる。
なかなか面白かったけれど、首の裏の件からの策略はねらいすぎている上に辻褄があわず、それがオチで勿体なかった。
孤独なふりした世界だった!?
とにかくE・ファニングがスクリーンに映えるし、彼女でもっている感は否めない。
首の後ろの傷がファスナーで、実は異星人でした!?って突拍子もないオチだったらドウしよう!?って、不安になって観ていた中盤戦!?
オチは邦題のままで多少なりとも強引かつ、もっとショッキングに演出できたようにも思う。
人間=感情が大切。
レビューの題が、既にネタバレ!?
二人の演技
Yeah, oh yeah
Ooh, said I
I'm coming out to get you
Ooh, sit down
I'm coming out to find you
Ooh, yeah, ooh yeah
Finding my way
..........
..........(略)
Rush-Finding My Way
エミー賞に加えゴールデングローブ賞も獲得している今ノリに乗っている俳優の一人、ピーター・ディンクレイジと弱冠20歳にもかかわらず、キャリアの点ではハリウッドの中でもぴか一で姉のダコタ・ファニングをしのぐ勢いのあるエル・ファニング、身長でも姉より10センチ近くあり、かつ大人びている。
その二人の共演となれば、ファンなら見逃せない作品となるはずが、あまりにもストリー展開が遅く、雰囲気の暗い映画に加え、このディストピアの世界観や訳の分からない背景がこの作者の優しくないところであり、観るものを置いてきぼりにしているかもしれない。
ただ救いなのは、二人の演技が、個人的にはいい感じなのが飽きさせないところかもしれない。
映画ウェブサイト"ROGEREBERT"の女性ライターは、「 従来のイライラするようになる話。」
他の映画サイトでは、「ピーター・ディンクレイジが混沌から”秩序”を作り上げようとするのを理解するのは、簡単で、それは私たち自身について何かを伝えている。」と全く違った評価をしている。
一般の視聴者は良いか悪いかという判断が付きにくいようだ。まあそんなことは必要のない映画と言えるかもしれない。
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