「秩序」孤独なふりした世界で Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
秩序
理由は不明だが人々が死に絶えて何故か独り生き残った男性が廃墟の街を片付けて廻る中、突如事故を起こして気を失った若い女性が現れる話。
図書館勤務の孤独で寡黙で無口な主人公が誰も居ない街の家屋を廻り、遺体の埋葬や部屋の掃除と図書館の本の回収や整理を行って過ごしている中、孤独を嫌いズケズケとプライベートなところに侵入してくる若い女性。
コンプレックスと差別から来るものであろう1600人の住民が居た頃の方がという台詞や、ギスギスしながらもグレースと心を開きあったところからの知ってしまったことによる心情の変化、乱れが哀しい浸みてくる。
なかなか面白かったけれど、首の裏の件からの策略はねらいすぎている上に辻褄があわず、それがオチで勿体なかった。
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