「シャラマン監督版ヒーロ映画!」ミスター・ガラス だいふくさんの映画レビュー(感想・評価)
シャラマン監督版ヒーロ映画!
鑑賞中は、まずどんな展開になるのか全く想像つきませんでした。体が壊れない不死身なデヴィッド(善役)、24の人格をもつケヴィン=ビースト(悪役)の戦い映画だろうか?と思っていたら、早々に両者が施設に捕まってしまう始末です。この2人に加え、骨が壊れやすいが天才的IQのミスターガラスがどう彼らに関わってくるのか、重要かつ非常に面白い要素でした。
結局、この映画のテーマは何だったのだろうと考えます。善も悪も関係なく超人達が人間から特異な存在として扱われている、悲しきヒーロー達の姿が見えました。バットマンやX-MEN、そしてウォッチメンにも代表されるように、人間からは変り者として扱われ嫌われる、そんなヒーロー達を描くように。
本作でヒーローは活躍できたのでしょうか?いや全くそうではなかったですね。この映画で、ナイト・シャラマンが描きたかったのは、ヒーローの終わりではなく、ヒーロー達の始まりを描いているようでした。
いや~、シャラマン版アメコミヒーロー映画とくと見せてもらった気がします。今までのアメコミヒーロー映画に喧嘩でも売っているんじゃ?っと思えるほど一線を課した作品で、賛否両論な評価みたいですが、個人的には非常に面白く新しい形のヒーロー映画を見せてもらった気がしています。
監督あなたは、コミックが大好きなんですね!と、この作品の深さを知れば知るほどそう思う次第でした。
前作「スプリット」からの流れは痺れましたね!
デヴィッドの息子を演じているのが昔と同じ子だったのも良かったです!立派な青年になった姿が見られて感慨深かったです。
いつからアイディアがあったかは確かに気になりますが、MCUがブイブイ言わせてる横で1人ユニバースしたってのが良いですよね。面白い監督です。
シャラマン監督の描くヒーローを観たという感覚で、面白かったですね。
それと、かなり昔に作ったアンブレイカブルから、改めてこの展開まで持ってくるのが見事でした!
当時から3部作の予定だったのか気になります。
この映画いいですよね〜
この映画の世界ってこの後に大きく変わっていくんだろうなって感じさせますよね。
レビューで表現されているとおり、まさに「始まり」って印象を強く受けました。
最初見た時は、その後の大きな出来事を見せてよって欲求不満になりましたが、このスケールで留めているのがシャマラン監督の持ち味って気がして、今は好意的に捉えています。